神棚の正月飾りはいつからいつまで?お供えから処分まで徹底解説!

 

「そろそろ年末、神棚の正月飾りって、いつから飾ればいいんだっけ?」

「しめ縄や鏡餅って、いつまで飾っておくものなのかな?」

「飾り終わった後って、どうすればいいの?」

お正月を清々しい気持ちで迎えるために、神棚の正月飾りは欠かせないものですよね。一年の始まりに神様をお迎えし、家族の健康や幸せを願う大切な行事です。

でも、いつから飾り始めて、いつ片付けるのか、お供え物は何がいいのかなど、意外と知らないことも多いのではないでしょうか?間違った方法で神様に失礼があっては…と心配になる方もいるかもしれません。

この記事では、神棚の正月飾りについて、飾る時期から片付ける時期、お供え物の選び方、そして飾り終わった後の正しい処分方法まで、あなたの疑問をすべて解消します。

これを読めば、あなたは自信を持って神棚の正月飾りを行い、清らかな気持ちで新年を迎えることができるはずです。

1. 神棚の正月飾りはいつからいつまで飾る?飾る期間の基本

神棚の正月飾りを飾る期間には、一般的な目安があります。地域やご家庭の習慣によって多少異なりますが、基本を押さえておきましょう。

1-1. 飾る時期:正月事始めからクリスマス前までが目安

神棚の正月飾りは、一般的に**「正月事始め(しょうがつことはじめ)」の日以降**に飾り始めます。

  • 正月事始め: 12月13日とされています。これは、年神様(としがみさま)をお迎えするための準備を始める日とされており、昔はこの日からすす払いなどを始めていました。

  • 現実的な目安: 現代では、12月13日からすぐに飾り始める家庭は少ないかもしれません。一般的には、大掃除を終えて、年内の準備がひと段落する12月25日頃までに飾るのが目安とされています。クリスマスが終わってから飾り始めるご家庭も多いでしょう。

ただし、避けるべき日があります。

  • 29日(二重苦): 「二重苦」に通じるとして、縁起が悪いとされています。この日に飾り始めるのは避けましょう。

  • 31日(一夜飾り): 大晦日に飾るのは「一夜飾り」といい、神様に対し誠意がないとされます。また、葬儀と同じように一夜で用意するようで縁起が悪いとも言われます。遅くとも30日までには飾り終えましょう。

1-2. 片付ける時期:松の内までが基本

正月飾りを片付けるのは、一般的に**「松の内(まつのうち)」が明けてから**です。

  • 松の内: 年神様がいらっしゃる期間とされており、一般的には1月7日までとされています。

    • 地域による違い: 関西地方など一部の地域では、松の内が1月15日までとするところもあります。ご自身の地域の習慣を確認しましょう。

  • 片付けるタイミング: 松の内が明けた1月8日以降に片付けるのが一般的です。

飾り終わった後の正月飾りは、単に捨てるのではなく、感謝の気持ちを込めて適切に処分することが大切です。(処分方法については後述します。)

2. 神棚に飾る正月飾りとお供え物の基本

神棚を清め、年神様をお迎えするために、どのような飾りやお供え物を用意すれば良いのでしょうか?

2-1. 【必ず飾りたい】しめ縄・しめ飾り

しめ縄やしめ飾りは、神様が宿る清らかな場所と、俗世を区別する結界を示すための大切な飾りです。

  • しめ縄: 神棚に直接飾る縄状のもの。紙垂(しで)を挟んで飾ります。

  • しめ飾り: 玄関などに飾る、様々な縁起物が付いた華やかな飾り。神様を招き入れ、災いを防ぐ意味があります。

これらを飾ることで、年神様をお迎えする準備が整ったことを示します。

2-2. 【お正月の顔】鏡餅

鏡餅は、**年神様が宿る依り代(よりしろ)**とされ、お正月飾りの中心的な存在です。

  • 意味: 大小2つの餅を重ねるのは、月と太陽、陰と陽を象徴し、円満に年を重ねることを意味します。

  • 供え方: 神棚の前に飾るのが一般的です。半紙や三方(さんぼう)の上に置き、橙(だいだい)や裏白(うらじろ)、串柿(くしがき)などの縁起物を添えて供えます。

  • 鏡開き: 松の内が明けた後の1月11日に行われるのが一般的です。鏡開きで食べるお餅は、年神様の力を分けてもらい、一年の無病息災を願う意味があります。

2-3. 【神様への捧げ物】お供え物(神饌:しんせん)

神様へのお供え物は「神饌(しんせん)」と呼ばれ、お正月に限らず常に供えておくことが基本です。お正月は特に丁寧に供えましょう。

  • : 洗米(きれいに洗った米)を水器(すいき)に入れます。

  • : 小皿に乗せて供えます。

  • : 水器に入れます。

  • : 徳利(とっくり)に入れて供えます。

  • その他: 季節の初物(とれたての新鮮な野菜や果物)、魚介類(尾頭付きの鯛など)、お菓子(干菓子など)を供えることもあります。これらは毎日新しく替えるのが理想ですが、難しい場合は傷まない範囲で清潔に保ちましょう。

これらのお供え物は、感謝の気持ちを込めて、毎日欠かさず供えることが大切です。

3. 正月飾りを飾る前の準備:大掃除と神棚の清掃

正月飾りを飾る前には、神棚をきれいに清めることが重要です。

3-1. 神棚の「煤払い(すすはらい)」

年末の大掃除の際に、神棚も丁寧に掃除しましょう。これを**「煤払い(すすはらい)」**といいます。

  • 手順:

    1. まず、手を清めます(石鹸で洗うなど)。

    2. 神棚から全てのお供え物や飾りを一度下ろします。

    3. 新しい清らかな布やハタキで、神棚本体や扉、周辺の埃を丁寧に拭き取ります。

    4. 特に、普段手の届きにくい場所もきれいにしましょう。

    5. 清掃が終わったら、新しい正月飾りを配置します。

煤払いには、一年の埃を払い清めるだけでなく、心も清めて新年を迎えるという意味が込められています。

3-2. 神札(お札)の入れ替え

古い神札(おふだ)は、新しい年を迎える前に神社に納め、新しい神札に入れ替えましょう。

  • 時期: 年末までに神社に古い神札を納め、新しい神札を受けてきます。

  • 納める場所: 神社の古札納め所や、どんど焼きの際に燃やす場所などがあります。

新しい神札を神棚にお迎えすることで、清らかな気持ちで新年を始めることができます。

4. 正月飾りの処分方法:感謝を込めて「お焚き上げ」

正月飾りは、お正月の間、年神様の依り代として大切にされたものです。単にゴミとして捨てるのではなく、感謝の気持ちを込めて適切に処分しましょう。

4-1. 「どんど焼き(左義長)」で焼納する

最も一般的なのが、**「どんど焼き(左義長:さぎちょう)」**で焼納する方法です。

  • どんど焼きとは: 地域によって名称は異なりますが、神社やお寺、地域の広場などで、正月飾りや書初めなどを集めて焚き上げる行事です。

  • いつ行う?: 松の内が明けた後の、1月15日頃に行われることが多いです。

  • 意味: どんど焼きの煙とともに、年神様が天へお帰りになると考えられています。この火にあたることで、一年の無病息災や招福を願います。

4-2. 自治体の分別に従って処分する場合

どんど焼きに参加できない場合や、地域でどんど焼きが行われていない場合は、自治体の分別ルールに従ってゴミとして処分することもやむを得ません。

  • 処分方法:

    1. 白い紙や半紙などで正月飾りを包み、他のゴミとは分けて出しましょう。

    2. 包む際は、感謝の気持ちを込めて「ありがとう」という気持ちを込めます。

    3. 神社やお寺によっては、正月飾りを受け付けている場合もあるので、確認してみるのも良いでしょう。

まとめ:清らかな気持ちで新年を迎えよう

神棚の正月飾りは、日本の豊かな文化と信仰が息づく大切な習慣です。

  • 飾る時期は12月13日の正月事始め以降、遅くとも30日までに。

  • 片付けるのは松の内が明けた1月8日以降が目安です。

  • しめ縄、鏡餅、米、塩、水、酒が基本のお供え物。

  • 飾る前には神棚の煤払いと神札の入れ替えを。

  • 処分はどんど焼きで感謝を込めて。

これらの知識があれば、あなたはきっと、清々しい気持ちで神様をお迎えし、新しい一年を素晴らしいものにできるはずです。ご家族みんなで、心豊かなお正月を過ごしてくださいね。

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