結婚式、ごめんね欠席…!スマートな連絡方法とご祝儀マナーの全て
「友人からの結婚式の招待状、とっても嬉しいけど、残念ながらどうしても都合が合わない…。」
結婚式の招待は、喜ばしい反面、やむを得ず欠席しなければならない時もありますよね。そんな時、「どうやって伝えたら失礼にならないかな?」「ご祝儀ってどうすればいいの?」など、戸惑ってしまう方は多いのではないでしょうか。
特に、大切な友人や家族の晴れ舞台だからこそ、マナーを守ってスマートに対応したいものです。
この記事では、結婚式を欠席すると決めた場合の適切な連絡方法から、相手への配慮が伝わるご祝儀のマナー、そして欠席でもお祝いの気持ちを伝える気の利いたメッセージ例まで、詳しく解説していきます。これで、あなたの「ごめんね」が、心からの「おめでとう」に変わりますよ!
結婚式欠席の連絡、いつ?どうやって伝える?
結婚式の欠席連絡は、早ければ早いほど新郎新婦の負担を減らすことができます。
1. 返信ハガキでの返信は「すぐに!」が基本
招待状が届いたら、まずは同封されている返信ハガキを確認しましょう。
返信期限にかかわらず、欠席が決まったらすぐに返信!
新郎新婦は、ゲストの出欠を確認して料理や引き出物の手配を進めます。早めに連絡することで、彼らの準備をスムーズに進めることができます。
返信ハガキには、欠席の理由を具体的に書かず、「やむを得ない事情により」といった表現にとどめるのがマナーです。詳細を尋ねられても、濁す程度でOK。
欠席に丸をつけたら、出席の方の「ご」「芳」といった敬称は二重線で消すことを忘れずに。
2. 事前の口頭連絡も有効
招待状が届く前に、新郎新婦から事前に「〇月〇日に結婚式があるんだけど…」と打診があった場合は、その段階で欠席の可能性があることを伝えておくのが一番丁寧です。
**「残念ながら、その日は先約が入っておりまして…」「どうしても外せない用事があり、出席が難しそうです」**など、やんわりと伝えてみましょう。
すでに招待状が届いている場合は、返信ハガキを出す前に、電話やLINEで一言、新郎新婦に直接連絡を入れるのがより丁寧です。特に親しい間柄であれば、先に連絡を入れておくことで、相手も「もしかして来られないのかな?」という不安を抱かずに済みます。
3. 連絡するタイミングと伝え方
タイミング | 連絡方法 | 伝え方 |
招待状が届く前 | 直接会う、電話、LINE | 欠席の可能性がある旨を早めに伝える。「ごめんね、まだ調整中なんだけど…」 |
招待状が届いてすぐ | 電話、LINE → 返信ハガキ | まず口頭で連絡し、後からハガキで正式に返信する。 |
返信期限ギリギリ | 電話で謝罪 → 返信ハガキ | 期限が迫っての連絡になることへのお詫びを伝える。 |
返信後、急遽欠席 | 電話 → お詫びの品(お菓子など) | 判明した時点で即座に電話で謝罪。電報やお祝いの品も検討。 |
【NGな伝え方】
理由を詮索させるような曖昧な表現(例:「ちょっと無理かも」)
相手が気を遣ってしまうような個人的な事情の羅列(例:ネガティブな理由)
SNSなど、私的な場での一方的な欠席報告
欠席でも気持ちは伝えたい!ご祝儀マナーの基本
結婚式を欠席する場合でも、お祝いの気持ちをご祝儀という形で伝えるのが一般的です。
1. ご祝儀の金額の目安
あなたが参加した場合に包む予定だった金額の「半分〜全額」が目安とされています。
一般的に、友人・知人の場合は3万円、親族の場合は5万円〜10万円が相場です。
そのため、1万円〜3万円程度を包む方が多いようです。
「なぜ半分?」
披露宴の飲食費や引き出物代がかからないため、その分を差し引くという考え方です。
ただし、親しい友人であれば、全額包むことで「参加できなくて残念だけど、しっかりお祝いしたい!」という気持ちを強く伝えることができます。
NGな金額: 偶数や「死(4)」「苦(9)」を連想させる金額は避けましょう。
2. ご祝儀を渡すタイミングと方法
結婚式当日までに手渡し: 可能であれば、結婚式よりも前に新郎新婦と直接会って手渡しするのが最も丁寧です。その際、欠席のお詫びと、結婚のお祝いの言葉を添えましょう。
現金書留で郵送: 直接渡せない場合は、現金書留で送るのがマナーです。
郵送先: 新郎新婦のどちらかの実家宛てに送るのが無難です。結婚式直前や直後だとバタバタしている可能性があるので、結婚式の1週間前までには届くように送るか、新婚旅行後など、落ち着いたタイミングで送るのが良いでしょう。
添え状: お祝いの言葉と欠席のお詫び、そして新生活へのエールを記した添え状を同封すると、より丁寧です。
代理出席者に託す: 親しい友人が出席する場合は、その方に頼んでご祝儀を渡してもらうことも可能です。ただし、必ず事前に新郎新婦に伝えておきましょう。
3. ご祝儀袋の選び方と書き方
ご祝儀袋: 婚礼用のご祝儀袋(水引が「結び切り」または「あわじ結び」)を選びます。豪華すぎる必要はありません。
表書き: 上段中央に「御祝」「御結婚御祝」「寿」などと書きます。
名前: 下段中央に自分のフルネームを楷書で書きます。
中袋: 中袋の表に金額を「金参萬円」などと旧字体で書き、裏に住所と氏名を書きます。
お札の入れ方: 新札を用意し、人物が印刷されている面が袋の表側(中袋から出した時に人物が見える向き)になるように入れます。複数枚入れる場合は、すべて同じ向きに揃えましょう。
欠席でも伝わる!お祝いメッセージの例文
ご祝儀に添えるメッセージや、電報を送る際の参考にしてください。
【友人向け】
「この度はご結婚おめでとうございます!
ご招待いただき大変嬉しいのですが、
あいにく○○(やむを得ない事情)のため、
誠に申し訳ございませんが、欠席させていただきます。
お二人の晴れの門出に立ち会えないこと、心から残念です。
日頃の感謝と心ばかりのお祝いをお贈りいたします。
末永くお幸せに! また改めて、お祝いさせてくださいね。」
【目上の方・親族向け】
「この度はご結婚誠におめでとうございます。
ご多忙の中、ご丁寧なご招待をいただき、
心より感謝申し上げます。
誠に恐縮ながら、やむを得ぬ所用がございまして、
残念ながら欠席させていただきます。
お二人の末永いご多幸を心よりお祈り申し上げます。
ささやかではございますが、御祝をお贈りいたしました。
後日改めてご挨拶に伺わせていただきたく存じます。」
【ポイント】
欠席理由を具体的に書きすぎない。
丁寧な言葉遣いを心がける。
新郎新婦の健康や幸せを願う言葉を入れる。
欠席することへのお詫びと、参加できない残念な気持ちを伝える。
まとめ:欠席でも、心からの「おめでとう」を伝えよう
結婚式を欠席する場合でも、マナーを守って誠実に対応することで、新郎新婦との関係性をより良いものに保つことができます。
早めの連絡、適切なご祝儀の準備、そして心温まるメッセージ。これらを実践することで、あなたの「ごめんね」が、新郎新婦にとって心からの「おめでとう」として伝わるはずです。
さあ、あなたの思いやりと気遣いで、二人の新しい門出を温かく見守ってあげましょう!