中国からの国際電話に出てしまったら料金はかかる?知っておくべきことと対策


最近、身に覚えのない国際電話、特に「+86」から始まる中国からの電話がかかってくることが増えていると感じる方がいるかもしれません。見慣れない番号からの着信に、「もし出てしまったら高額な通話料を請求されるのでは?」と不安になりますよね。

結論から言うと、日本国内にいるあなたが国際電話に出ただけでは、原則として通話料はかかりません。 国際電話の料金は「かけた側」が負担する仕組みになっているからです。

しかし、知らずにトラブルに巻き込まれたり、意図せず高額な料金を支払うことになったりするケースもあります。この記事では、中国からの不審な国際電話について、料金のことや知っておきたい注意点、そして対策をご紹介します。


中国からの電話に出てしまっても「着信料はかからない」

海外からの国際電話を日本国内で受けた場合、あなたの携帯電話や固定電話には着信料は発生しません。 これは、国際電話の料金システムが「発信者払い」になっているためです。つまり、電話をかけてきた相手が、通話にかかった料金を全て負担することになります。

もし、不審な国際電話に出てしまっても、すぐに電話を切れば、それだけで料金が請求されることはないので安心してください。


ただし注意!こんな場合は料金がかかる可能性も

着信料はかからなくても、以下のような場合は料金が発生したり、トラブルに巻き込まれたりする可能性があります。

1. 折り返し電話をかけてしまった場合

これが最も注意すべきケースです! 不審な国際電話がかかってきて、相手がすぐに切った(いわゆるワン切り)、あるいは用件が気になってこちらから折り返し電話をかけてしまうと、高額な国際通話料が発生します。

詐欺グループは、わざとすぐに切って、相手からの折り返しを誘う手口を使うことがあります。折り返し電話をかけると、自動音声で通話時間を引き延ばされたり、不必要な情報を提供させられたりするケースも報告されています。

2. 国際ローミング中に電話に出た場合(海外滞在中)

あなたが海外に滞在していて、日本の携帯電話番号に海外から電話がかかってきた場合、国際ローミングの料金体系によっては着信料が発生することがあります。 海外で日本の携帯電話を利用する際は、発信だけでなく着信にも料金がかかることがあるので、事前に契約している通信会社の料金プランを確認しておきましょう。

3. 相手の誘導に乗ってしまい、有料サービスに登録された場合

これは通話料とは少し異なりますが、電話に出てしまった際に、相手の巧妙な話術に乗せられ、有料サービスへの登録を促されたり、個人情報を聞き出されたりする詐欺の手口も存在します。この場合、通話料とは別に、サービス利用料や金銭を請求される被害に遭う可能性があります。


中国からの不審な電話の目的と背景

なぜ、中国からの不審な電話が増えているのでしょうか? 主な目的や背景には、以下のようなものがあります。

  • 国際ワン切り詐欺: 先述の通り、折り返し電話を誘い、高額な国際通話料を請求する手口です。通話料の一部が詐欺グループに流れる仕組みになっていると言われています。
  • 振り込め詐欺や個人情報詐取: 中国大使館や公的機関、大手企業などを名乗り、「未納料金がある」「荷物が届いている」などと騙し、金銭を要求したり、個人情報を聞き出したりしようとします。
  • 無作為な番号への発信: 大量に無作為な番号に発信し、反応があった番号をリスト化して、さらに別の詐欺に利用する目的もあります。

中国からの不審な電話への具体的な対策

不安な電話に悩まされないために、日頃からできる対策をしておきましょう。

1. 見覚えのない国際電話には出ない!

これが一番重要で簡単な対策です。特に、「+」から始まる番号や、**明らかに不審な市外局番(例:+86 中国の国番号)**の電話には、身に覚えがなければ出ないようにしましょう。

2. 絶対に折り返さない!

どんなに気になっても、見覚えのない番号に折り返し電話をかけるのは絶対にやめましょう。 用件が本当に重要であれば、メールや別の連絡手段で改めて連絡が来るはずです。

3. 着信拒否設定を活用する

何度もかかってくる同じ番号は、携帯電話や固定電話の機能で着信拒否に設定しましょう。スマートフォンのアプリの中には、迷惑電話を自動で判別してブロックしてくれるものもあります。

4. 国際電話の着信自体を拒否する設定も検討

もし、海外からの電話を受ける必要が全くない場合は、契約している通信会社に連絡して、国際電話の着信自体を停止するサービスを利用することも可能です。ただし、これにより必要な国際電話も受けられなくなるため、注意が必要です。

5. 不安な場合は相談窓口へ

もし、電話に出てしまって個人情報を伝えてしまったり、金銭を要求されたりした場合は、一人で抱え込まず、すぐに以下の相談窓口に連絡しましょう。

  • 警察相談専用電話「#9110」
  • 消費者ホットライン「188(いやや!)」

まとめ:冷静な判断と事前対策で身を守ろう

中国からの国際電話に限らず、不審な電話は私たちの身近に潜む脅威です。しかし、「出ない・折り返さない」というシンプルな原則と、日頃からの対策を意識するだけで、トラブルに巻き込まれるリスクを大きく減らせます。

不安な時こそ冷静に判断し、信頼できる情報源や専門機関に相談することが大切です。大切な個人情報や財産を守るために、ぜひこれらの知識を活用してくださいね。

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