「あれ…？なんだか残念」御朱印の“残念な仕上がり”にがっかりした時の賢い対処法

せっかく神社やお寺を訪れていただいた御朱印。旅の思い出や信仰の証として、大切にしたいものですよね。でも、中には「あれ…？なんだか字が崩れてる？」「墨が滲んじゃってる…」と、ちょっと残念な気持ちになる仕上がりの御朱印を受け取ることもあるかもしれません。

そんな時、「どうしよう…」「言ってもいいのかな？」と戸惑ってしまいますよね。大丈夫です！この記事では、御朱印の“残念な仕上がり”にがっかりした時の、賢い対処法と、気持ちを上手に切り替えるヒントをご紹介します。

御朱印は、基本的に書き直しや修正をお願いするのが難しいものです。しかし、いくつかの対処法はあります。大切なのは、焦らず冷静に対応することです。

御朱印を受け取ったら、その場を離れる前に、必ず一度仕上がりを確認するクセをつけましょう。

何を確認する？：
- 日付や社名・寺名に間違いはないか
- 大きく滲んでいないか、文字が判読できるか
- 墨や印がかすれていないか
なぜその場で？：
- 万が一、明らかに判読できないほどの大きなミスや、日付の間違いなどがあった場合、その場でなら対応してもらえる可能性があります。
- 後からでは、どの御朱印か特定が難しく、対応してもらえないことがほとんどです。

以下のような、明らかに「これは困る」というような致命的なミスがあった場合は、落ち着いて丁寧に申し出てみましょう。

申し出方のポイント：

「あの、すみません…」と、低姿勢で声をかける。
「大変恐縮なのですが、一点ご確認いただけますでしょうか？」と切り出す。
「日付が本日と異なるようなのですが…」「こちらの文字が少し判読しにくいのですが…」と、具体的に、しかし丁寧に伝える。
あくまで「確認」や「ご相談」という姿勢で。
- 書き直しを要求するのではなく、「これはどういうことでしょうか？」と尋ねるスタンスでいると、相手も対応しやすくなります。
- 書き手の方も人間なので、時にはミスもあります。感情的にならず、穏やかに伝えましょう。

ただし、基本は「書き直しはできない」と心得ておきましょう。 御朱印は「一期一会」の証であり、書き手の方の「魂」が込められたものです。多少の墨の濃淡や字の崩れは、その時の個性や味わいと受け止めるのが一般的です。

多くの“残念な仕上がり”は、実はその御朱印の「個性」や「味わい」として捉えることができます。

これも旅の思い出：
- 「あの時、あのお寺でいただいた、ちょっと個性的な御朱印だなぁ」と、その時の状況を思い出すきっかけになることもあります。
- 完璧ではないからこそ、印象に残る、という考え方もできますよね。
書き手の方の「筆跡」：
- その日の混雑具合や書き手の方の状態（ベテランの方か、見習いの方かなど）によって、筆跡に違いが出るのは自然なことです。
- 全てが印刷されたかのように完璧な御朱印ばかりだったら、手書きの温かみを感じることはできません。
御朱印帳の「歴史」：
- 一枚一枚異なる仕上がりの御朱印が集まって、あなただけの「御朱印帳の歴史」が作られていきます。完璧ではない御朱印も、その歴史の一部として受け入れてみてはいかがでしょうか。

残念な仕上がりをなるべく避けるための、ちょっとした対策もあります。

墨が滲みにくい紙質を選ぶ： 御朱印帳によっては、紙の質が墨と合わずに滲みやすいものもあります。購入時に、墨が乗りやすい奉書紙など、しっかりとした紙質の御朱印帳を選ぶと良いでしょう。
厚手の紙を選ぶ： 裏写りを防ぐためにも、ある程度厚みのある紙の御朱印帳がおすすめです。

混雑時を避ける： 混雑時は、書き手の方も急いで書くため、仕上がりが乱れる可能性が高まります。もし可能であれば、比較的空いている時間帯（開門直後や閉門間際、平日など）を狙うのも一つの方法です。
乾かす時間を設ける： 御朱印をいただいたら、すぐに閉じずに、墨が乾くのを待つようにしましょう。専用の和紙やティッシュを挟むなどして、他のページに墨が付かないように工夫するのも有効です。

御朱印は、単なるスタンプラリーではありません。神仏との「ご縁」をいただき、その証として授かるものです。たとえ仕上がりが「完璧ではない」と感じたとしても、それはその時、その場所でいただいた、あなただけのご縁の形。

ちょっとした墨の濃淡や筆の勢いも、すべてが「一期一会」の個性として、大切に受け止めてみてはいかがでしょうか。そうすることで、御朱印集めがさらに奥深く、心豊かな体験になるはずですよ。

mirai-no-kakugen.com