Amazonの追跡可能率って何?トラッキングIDで追跡できない時の原因と対処法
「Amazonで注文した商品、追跡しようと思ったらできない!」そんな経験、ありませんか?特に、Amazonマーケットプレイスの出品者から購入した場合、追跡情報がうまく表示されないことがありますよね。
今回は、Amazonが定める出品者のパフォーマンス指標「追跡可能率(VTR)」について、その重要性や、トラッキングID(お問い合わせ伝票番号)で荷物が追跡できない主な理由、そして困った時の対処法を分かりやすく解説します。
Amazonの「追跡可能率(VTR)」って何?出品者には超重要!
Amazonでは、購入者が自分の注文した商品の配送状況をしっかり確認できるようにするため、出品者に対して「追跡可能率(Valid Tracking Rate / VTR)」というパフォーマンス指標を設けています。これは、出品者が責任を持って荷物を配送し、情報を提供しているかを示す大切な数値なんです。
- 目標は95%以上!: Amazonが設定している目標値は、特定の30日間で出荷した荷物のうち、95%以上が有効な追跡番号を持っていることです。
- 対象となる注文:
- 日本の出品者が出荷する商品で、**注文金額が1,000円以上(消費税・配送料込み)**の荷物が対象になります。(時期によって金額基準が変わることもあるので、最新情報はAmazonのセラーセントラルで確認するのが確実です)。
- デジタルコンテンツなど、物理的な配送を伴わない商品は対象外です。
- 違反するとどうなる?: もしこの追跡可能率が95%を下回ってしまうと、該当する商品カテゴリーでの出品者出荷(自己配送)の販売資格が停止される可能性があります。販売再開には、改善計画の提出が必要になることも。
- 「有効な追跡番号」って?: ただ追跡番号を記載すればいいわけではありません。配送業者によるスキャンが少なくとも2回(集荷時と配送完了時など)行われ、実際に追跡情報が更新されることが求められます。また、出荷通知時に正しいトラッキング番号と使用した配送会社名が正確に入力されていることが重要です。
つまり、追跡可能率は、出品者にとってはアカウントの健全性を保ち、購入者にとっては安心して商品を受け取るための、両者にとって大切な指標なんです。
「あれ?追跡できない…」トラッキングIDで荷物が追跡できない主な理由
購入者として荷物を追跡しようとした時や、出品者として「ちゃんと追跡されているかな?」と確認した時に、情報が見つからないことは意外とあります。その原因はいくつか考えられます。
- システム反映に時間がかかっている
- 荷物が出荷されたばかりの場合、配送会社のシステムに追跡情報が反映されるまでに、少し時間がかかることがあります。数時間から半日ほど待ってから、再度確認してみましょう。
- 出品者出荷(自己配送)の商品である
- Amazonの倉庫から直接発送される商品(FBA商品)とは異なり、出品者が独自に発送している商品の場合、使用する配送業者や発送方法が出品者によって様々です。
- 場合によっては、追跡サービス自体がない(例:普通郵便、特定記録郵便など)発送方法が使われていることもあります。
- または、出品者が正しい追跡番号を入力していない、あるいは選択した配送会社が間違っている可能性も考えられます。
- 「ほしい物リスト」からの購入の場合
- プライバシー保護のため、Amazonの「ほしい物リスト」を通じて贈られた商品については、贈り主が受取人の住所を知らなくても送れるように、追跡情報が詳細に表示されないことがあります。これはAmazonの仕様によるものです。
- Amazon提携のデリバリープロバイダの場合
- Amazonは、特定の地域で独自の配送ネットワークや提携するデリバリープロバイダ(地域の配送業者)を利用することがあります。これらの業者の一部は、Amazonの追跡システムとの連携が限定的で、詳細な追跡情報がAmazonサイト上では表示されにくいことがあります。
- トラッキングIDや配送会社の入力ミス
- ごく稀に、出品者側が出荷通知を送信する際に、トラッキングIDを誤って入力したり、利用した配送会社と異なる会社を選択してしまったりしているケースがあります。
- システムの一時的な不具合
- Amazonや配送会社の追跡システムが一時的にメンテナンス中であったり、システムエラーが発生していたりする場合も、情報が表示されないことがあります。
追跡できない時の具体的な対処法
「追跡できない!」と焦ってしまっても大丈夫。まずは以下の方法を試してみましょう。
- 少し時間を置いて再度確認する: 反映遅延の可能性を考え、数時間後に改めて追跡情報をチェックしてみます。
- 直接、配送会社のウェブサイトで追跡する: Amazonの注文履歴から使用されている配送会社名(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便など)を確認し、その配送会社の公式サイトに直接アクセスして、トラッキングIDを入力し追跡してみましょう。Amazonのシステムで表示されなくても、配送会社のサイトでは確認できる場合があります。
- 出品者に問い合わせる: もし出品者出荷(自己配送)の商品であれば、購入履歴から出品者に直接メッセージを送り、配送状況や正しい追跡番号について確認を依頼しましょう。
- Amazonカスタマーサービスに問い合わせる: 上記の方法で解決しない場合や、Amazonが直接配送している商品(FBA商品など)で追跡できない場合は、Amazonのカスタマーサービスに問い合わせてみましょう。詳しい状況を調べてくれます。
まとめ:追跡情報を活用して、安心・安全なAmazon利用を!
Amazonの「追跡可能率」は、出品者がサービス品質を維持するための重要な指標であり、購入者にとっても商品の現在地を知るための大切な情報源です。
もしトラッキングIDで追跡できない状況に遭遇しても、焦らず、今回ご紹介した理由や対処法を参考にしてみてください。荷物の状況を把握することで、より安心・安全にAmazonでのショッピングや販売を楽しめるはずです。