楽天カードの国際ブランドをJCBからVISAに変えたい!切り替え方法と注意点、賢い選び方
街でのお買い物やネットショッピング、公共料金の支払いなど、様々なシーンで活躍してくれるクレジットカード。中でも「楽天カード」は、その高いポイント還元率や使いやすさから、多くの方が利用していますよね。
楽天カードを作る際、国際ブランドとして「VISA」「Mastercard」「JCB」「American Express」の4種類から選べますが、「最初はJCBにしたけど、やっぱり海外で使いやすいVISAに変えたいな」「ブランドによって何か違いはあるの?」と、国際ブランドの変更を検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、楽天カードの国際ブランドをJCBからVISAへ変更したいと考えている方に向けて、具体的な手続き方法や、変更に伴うメリット・デメリット、知っておくべき注意点について詳しく解説します!ご自身のライフスタイルに合った最適な国際ブランドを選ぶためのヒントもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
楽天カードの国際ブランド、途中で変更できる?【結論】
まず、結論からお伝えすると、一度発行した楽天カードの国際ブランドを、後から簡単に変更(切り替え)することはできません。
これは楽天カードに限らず、多くのクレジットカードに共通する仕組みです。クレジットカードは、カード番号や国際ブランドがそのカード固有の情報として紐づいているため、国際ブランドだけを「変更」するという手続きは基本的に用意されていません。
では、JCBの楽天カードを持っていて、「どうしてもVISAの楽天カードが欲しい!」という場合はどうすれば良いのでしょうか?主な方法は以下の2つになります。
- 現在持っているJCBの楽天カードを一度解約し、改めてVISAの楽天カードを新規で申し込む。
- 現在持っているJCBの楽天カードはそのままに、2枚目の楽天カードとしてVISAを選んで新規で申し込む。
また、楽天カードの種類によっては、カードの切り替え(例:一般カードから楽天ゴールドカードなど)を行う際に、国際ブランドも同時に変更できる場合があります。この場合も、新しいカードが発行されるため、審査が必要になります。
これらの方法について、さらに詳しく見ていきましょう。
JCBからVISAへ!国際ブランドを変更する具体的な方法
ここでは、JCBの楽天カードからVISAの楽天カードを手に入れるための具体的な方法をご紹介します。
方法1:現在のJCBカードを解約して、VISAで新規申し込み
これが、最も一般的な国際ブランドの変更方法となります。「今持っているカードは使えなくなっても良いから、新しいブランドのカードに一本化したい」という方向けの方法です。
手続きの流れ(一般的なケース):
- 現在のJCBの楽天カードを解約する: 楽天カードのコンタクトセンター(電話)に連絡して、解約したい旨を伝えます。インターネット(楽天e-NAVI)では解約手続きができない場合が多いです。
- カードの解約後、数日経ってからVISAの楽天カードを新規で申し込む: 解約手続きが完了してからすぐに新規申し込みができない場合があるので、通常は2日程度時間を空けてから楽天カードの公式サイトなどで新規申し込み手続きを行います。この際に、希望する国際ブランドとして「VISA」を選択します。
- 審査: 新規申し込みとなるため、改めて楽天カードの審査が行われます。
- カード発行・受け取り: 審査に通れば、新しいVISAの楽天カードが発行され、手元に届きます。
この方法のメリット・デメリット:
- メリット: 国際ブランドが変更された新しいカード1枚にまとめられます。
- デメリット:
- カード番号、有効期限が変わる: これまでJCBカードで公共料金やネットショッピングの引き落としなどを登録していた場合、全て新しいVISAカードの情報に変更する必要があります。これはかなり手間がかかる作業です。
- 付帯サービスや特典への影響: Edy残高の移行手続きや、家族カード、ETCカードなども改めて手続きが必要になる場合があります。
- 再度審査がある: 一度楽天カードを持っていたとしても、新規申し込みには審査が伴います。審査に通らない可能性もゼロではありませんし、審査結果によっては利用可能枠が以前より減ってしまうこともあります。
- 新規入会キャンペーンの対象外になることが多い: 解約後の新規申し込みは、多くの場合、新規入会キャンペーンのポイントプレゼントなどの対象外となります。
方法2:現在のJCBカードを残したまま、VISAで2枚目を新規申し込み
「JCBのカードも今後使うかもしれない」「カード番号を変えたくない」「手間をかけずにVISAの楽天カードも手に入れたい」という方向けの方法です。楽天カードは、原則として一人2枚まで持つことができます。
手続きの流れ(一般的なケース):
- 楽天e-NAVIから2枚目のカードを新規申し込み: 楽天e-NAVIにログインし、「カードのお申し込み」などから「カードの追加」を選択して手続きを行います。この際に、1枚目とは異なる国際ブランドとして「VISA」を選択します。
- 審査: 2枚目の申し込みにも審査があります。
- カード発行・受け取り: 審査に通れば、新しいVISAの楽天カードが発行され、手元に届きます。
この方法のメリット・デメリット:
- メリット:
- 両方の国際ブランド(JCBとVISA)を使い分けられる: JCBしか使えないお店や、海外でVISAが便利な場面など、状況に応じて使い分けることができます。
- 現在のJCBカードのカード番号は変わらない: 公共料金などの支払い登録変更の手間がありません。
- 審査はあるが、比較的通りやすい可能性: 既に楽天カードで良好な利用実績があれば、審査に通りやすい傾向があると言われています(ただし、審査基準は非公開であり、必ず通るわけではありません)。
- デメリット:
- 管理するクレジットカードが2枚になる: お財布の中でかさばったり、管理が少し煩雑になったりする可能性があります。
- 原則2枚までしか持てない制約: 他に楽天カードを持っていない場合、この方法で2枚目を持つと、もう1枚追加で発行することは難しくなります。
カードの切り替えで国際ブランドを変更する場合
楽天カードの種類(例:楽天一般カードから楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード、楽天PINKカードなど)を切り替える際に、同時に国際ブランドを変更できる場合があります。この場合も、審査が必要で、新しいカードが発行されます。切り替え可能なカードや国際ブランドの組み合わせは楽天カードの規定によりますので、楽天e-NAVIなどで確認が必要です。
JCBからVISAに変えるメリット・デメリット
JCBの楽天カードからVISAの楽天カードに変更(または追加)することで、具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。これは、それぞれの国際ブランドの特徴に関わってきます。
国際ブランドごとの主な特徴:
- VISA: 世界最大級の国際ブランド。世界中の加盟店数が非常に多く、海外での利用に圧倒的に強いです。どこに行っても基本的に困ることは少ないでしょう。
- Mastercard: VISAに次ぐ世界的な国際ブランド。VISAと同様に加盟店が多く、海外での利用に強いです。欧州に強いと言われることもありますが、VISAとMastercardどちらかがあれば、海外で困ることはほとんどないでしょう。
- JCB: 日本発祥の国際ブランド。日本国内での加盟店が多く、日本人向けのサービスや優待が充実している場合があります(例:特定の飲食店や施設の割引、海外の主要都市にあるJCBプラザでのサポートなど)。ハワイや韓国、台湾など、日本人に人気の海外渡航先でも比較的使いやすいです。ただし、世界全体で見ると加盟店数はVISAやMastercardに劣ります。楽天カードのJCBブランドは、クレジットカードのタッチ決済には非対応です。
- American Express: ステータス性が高いとされ、独自の優待特典(旅行保険や空港ラウンジの利用など)が充実している場合があります。他のブランドに比べて年会費がかかるカードが多い傾向です。楽天カードのAmerican Expressブランドは、クレジットカードのタッチ決済、Apple Pay、Google Payには非対応です。
JCBからVISAに変えるメリット:
- 海外での利用が格段に便利になる: 世界的に圧倒的に加盟店が多いVISAになることで、海外旅行や海外でのオンラインショッピングなどで、カードが使える場所が大幅に増え、決済に困ることがほとんどなくなります。
- より多くの場所で安心感を持って利用できる: 国内でも、JCBは使えないけれどVISAは使える、というお店は存在します。加盟店の多さからくる安心感があります。
JCBからVISAに変えるデメリット:
- JCB独自の優待やサービスが利用できなくなる: JCBが提供する特定の店舗での割引や、海外のJCBプラザなどのサービスが利用できなくなります。(楽天カード自体のサービスは引き続き利用可能です)
楽天カードの場合、どの国際ブランドを選んでも基本的なポイント還元率(1%)や楽天カード自体の付帯サービス(例:楽天ポイントが貯まる、楽天市場でのポイントアップなど)は変わりません。国際ブランドによって異なるのは、主に「カードが使えるお店の数」と「国際ブランド独自の特典や優待」ということになります。
国際ブランド変更前に要確認!【注意点と確認事項】
国際ブランドの変更手続きを進める前に、以下の点について必ず確認し、準備をしておきましょう。
- 現在のカードの解約時期と新規申し込みのタイミング: 解約後すぐに新規申し込みができない場合があるので、スケジュールに余裕を持つことが大切です。
- 公共料金や各種サービスの支払い登録: 現在のJCBカードで電気、ガス、水道、電話、インターネット、サブスクリプションサービス、保険料などの支払いを設定している場合、新しいVISAカードの情報に変更手続きが必要です。自動で引き継がれるものと、自分で手続きが必要なものがありますので、事前に支払い先に確認しておきましょう。
- ETCカードや家族カード: これらも再発行や新しいカードとの紐付け手続きが必要になる場合があります。
- 楽天Edy残高: 現在のカードにEdy残高がある場合、解約前に使い切るか、専用の機器(楽天Edyリーダーなど)を使って新しいカードに移行する手続きが必要になる場合があります。
- 貯まっている楽天ポイント: 基本的に引き継がれますが、念のため楽天PointClubなどで確認しておくと安心です。
- 付帯保険などのサービス: ブランド変更によって、付帯している海外旅行保険などの内容が変わらないか確認しておきましょう(楽天カード自体の保険内容は変わりませんが、国際ブランドによっては上乗せの補償などがある場合もあります)。
- 新規入会キャンペーンの条件: 解約後の新規申し込みは、多くの場合、新規入会キャンペーンのポイントプレゼントなどの対象外となります。
- 審査への影響: 新規申し込み、あるいはカード切り替えの際には審査があります。信用情報に不安がある場合などは、審査に通らない可能性も考慮しておく必要があります。
結局、どの国際ブランドが良いの?【賢い選び方】
VISA、Mastercard、JCB、American Express。それぞれの国際ブランドに特徴があるため、「これが一番!」と一概に言うことはできません。ご自身のライフスタイルやカードの使い方に合わせて選ぶのが、最も賢い選び方です。
- 海外での利用が多い、世界中のどこでも使える安心感が欲しい: VISAまたはMastercardがおすすめです。どちらか一枚持っていれば、海外で決済に困ることはほとんどないでしょう。
- 主に日本国内での利用が中心、日本のブランドを応援したい、JCB独自の優待に魅力を感じる: JCBがおすすめです。国内での使いやすさは抜群です。
- ステータス性を重視したい、独自の特典に魅力を感じる: American Expressが選択肢になります(ただし、楽天カードの場合は年会費がかかる場合が多く、使える場所も他のブランドより限られます)。
もし、海外旅行もよく行くし、国内でもJCB独自の優待も利用したい、という場合は、VISA(またはMastercard)とJCBの2枚持ちという選択肢も非常に有効です。楽天カードは2枚まで持てるので、例えば1枚目をJCB、2枚目をVISAにするといった形で、それぞれの国際ブランドの「良いとこどり」ができます。
まとめ
楽天クレジットカードの国際ブランドは、一度発行すると基本的に変更できません。JCBからVISAに変更したい場合は、現在のカードを解約して新規で申し込むか、2枚目としてVISAのカードを新規で申し込む、というのが主な方法になります。
どちらの方法を選ぶにしても、カード番号が変わる、再審査がある、といった注意点があります。特に公共料金などの支払い設定を変更するのは手間がかかるため、ご自身の状況に合わせて慎重に検討することが大切です。
それぞれの国際ブランドには、加盟店の数や独自の特典に違いがあります。ご自身のライフスタイルを振り返り、「どこでカードを使いたいか」「どんなサービスに魅力を感じるか」を考えて選ぶことで、楽天カードが今よりもっと便利で手放せない一枚になるはずです。
この記事が、あなたの楽天カードの国際ブランド選びや変更手続きの参考になれば嬉しいです!