リスボンの物価って実際どうなの？旅行・移住前に知りたいリアルな費用感ガイド

「いつか行ってみたい街、リスボン。」

ポルトガルの首都リスボンは、美しい街並みや美味しい食事、温かい人々など、魅力がいっぱいの場所ですよね。テレビやSNSでその魅力を目にして、「行ってみたいな」「住んでみたいな」と憧れている方も多いのではないでしょうか。

でも、海外旅行や移住を考えるときに、どうしても気になるのが「お金」のこと。「リスボンって物価は高いの？安いの？」「日本と比べてどれくらい違うんだろう？」そんな疑問や不安がある方もいるかもしれません。

この記事では、リスボンのリアルな物価事情を、旅行と移住、それぞれの視点から詳しく解説します。この記事を読めば、リスボンでのお金に関する不安がきっと解消されて、より具体的に計画を立てられるようになりますよ！

リスボンの物価の全体像：日本と比べてどう？

まず結論からお伝えすると、リスボンの物価は、日本の東京や大阪といった大都市圏と比べると、全体的に見てやや安い傾向にあると言えるでしょう。特に、**食料品や公共交通機関、外食（庶民的なお店）**などは、日本よりも手頃に感じられることが多いです。

ただし、これはあくまで全体的な傾向です。品目によっては日本とあまり変わらなかったり、観光客向けのエリアでは高くなったりすることもあります。特に、輸入品や特定の高級品などは、日本より高くつく可能性もゼロではありません。

物価は、滞在するエリア（中心部か郊外か）、利用するお店の種類（スーパーか高級レストランか）、そしてあなたのライフスタイル（自炊中心か外食中心かなど）によって大きく変わってきます。

次のセクションから、具体的な項目ごとにリスボンの物価を詳しく見ていきましょう。

項目別にチェック！リスボンのリアルな物価

リスボンでの滞在にかかる費用をイメージしやすいように、日々の生活や旅行で特に気になる項目に分けて、物価の相場感をご紹介します。

食費

リスボンでは、食費は工夫次第でかなり抑えることができます。

• 外食:
  • カフェでのコーヒー一杯は、日本よりも手頃な価格で楽しめることが多いです。地元の人たちが立ち寄るような立ち飲みカフェなら、驚くほど安く飲めることも。
  • ランチタイムには、「Prato do Dia（本日の定食）」と呼ばれる日替わりランチを提供しているお店が多く、リーズナブルな価格でボリューム満点な食事を楽しめます。観光客向けの高いレストランだけでなく、地元の人たちが利用するようなカフェや食堂を探してみるのがおすすめです。
  • 夕食は、お店のタイプによって価格帯が大きく異なります。タパスバルや大衆食堂なら比較的安く済みますが、観光客向けの有名店や高級レストランではそれなりにお金がかかります。
• スーパーマーケット:
  • スーパーで食材を買って自炊すれば、食費をかなり節約できます。パンやチーズ、ワインなどは日本よりも安く手に入るものが多いです。新鮮な野菜や果物も手頃な価格で購入できます。
  • 地元の市場（Mercado）に行くと、新鮮な魚介類、野菜、果物などを手頃な価格で購入できます。市場の活気を感じながら買い物をするのも楽しいですよ。
• 食費を抑えるコツ:
  • 積極的にスーパーや地元の市場を活用して自炊する。
  • ランチタイムにはお得な「Prato do Dia」を提供しているお店を探す。
  • 観光客向けのレストランだけでなく、地元の人でにぎわうカフェや食堂を利用する。
  • パン屋さんで買ったパンとチーズ、ハムなどで簡単に食事を済ませる。

交通費

リスボンの公共交通機関は、メトロ、バス、トラム、フェリーなどがあり、比較的発達しています。運賃は日本と比べて安く感じられることが多いでしょう。

• 公共交通機関:
  • 一回の乗車券を購入することもできますが、頻繁に利用するなら使い捨てのICカード（Viva Viagemカードなど）にチャージして利用したり、24時間券や複数日券を購入するのがお得です。特定の観光スポットへの移動に便利なトラム（特に28番トラム）は人気がありますが、乗り放題券を利用すれば費用を気にせず楽しめます。
• タクシーや配車サービス:
  • タクシーやUberなどの配車サービスも利用できます。日本よりは手頃なことが多いですが、時間帯や交通状況によって料金は変動します。荷物が多い時や、公共交通機関の便が悪い場所へ行く際に便利です。
• 交通費を抑えるコツ:
  • 滞在期間に合わせて、24時間券やそれ以上の期間の乗り放題券を購入する。
  • 中心部は徒歩でも十分に観光できる場所が多いので、積極的に歩いてみる。
  • 主要な移動は公共交通機関を利用し、タクシーなどは必要な時に限定する。

宿泊費

リスボンの宿泊費は、旅行の時期や予約のタイミング、ホテルのグレード、滞在するエリアによって大きく変動します。

• ホテル:
  • ホステルやゲストハウスなら、比較的安価に宿泊できます。バックパッカーや一人旅の方におすすめです。
  • 中級クラスのホテルは選択肢が多く、予算に合わせて探しやすいでしょう。
  • 高級ホテルはそれなりの費用がかかりますが、特別な滞在を楽しめます。
• アパートメントやAirbnb:
  • 数日以上の滞在や、グループでの旅行、自炊をしたい方には、アパートメントやAirbnbの利用もおすすめです。ホテルの部屋よりも広く、キッチンが付いている場合が多いです。
• 宿泊費を抑えるコツ:
  • 旅行の予定が決まったら、できるだけ早く予約する。特に観光シーズンのピーク時は早めの予約がお得です。
  • 中心部から少し離れたエリアも検討する。公共交通機関でアクセスが良い場所なら、中心部よりも安く宿泊できることがあります。
  • ホステルやゲストハウス、アパートメントなど、様々なタイプの宿泊施設を比較検討する。

観光・エンタメ費用

リスボンには見どころがたくさんありますが、観光にかかる費用も気になりますよね。

• 観光スポットの入場料:
  • 有名なお城や修道院、美術館などには入場料がかかります。
  • 施設によっては、特定の曜日や時間帯に無料公開していたり、学生割引があったりするので、事前に調べてみましょう。
• エンターテイメント:
  • ポルトガルの伝統音楽「ファド」のショーを見る場合は、ショーチャージや食事代がかかります。
  • サッカー観戦やコンサートなども楽しめますが、チケット代はイベントによって異なります。
• 観光費用を抑えるコツ:
  • リスボンカードのような観光パスを購入すると、公共交通機関が乗り放題になり、主要な観光スポットの入場料が無料になったり割引になったりしてお得です。
  • 無料で見学できる教会や公園、展望台などを巡る。
  • ストリートパフォーマンスや街歩きなど、お金をかけずに楽しめることを探す。

滞在スタイル別の予算イメージ

リスボンでの滞在にかかる費用は、どんな旅をしたいかによって大きく変わります。あくまで目安ですが、滞在スタイル別の予算イメージをご紹介します。

短期旅行（数日～1週間程度）

• 節約重視: 1日あたり〇〇ユーロ〜（ホステル宿泊、自炊や安価な外食中心、公共交通機関利用、無料スポット巡りなど）
• 標準: 1日あたり〇〇ユーロ〜（中級ホテル宿泊、外食も楽しむ、公共交通機関＋必要に応じてタクシー、有料観光スポットもいくつか訪問）
• 少し贅沢: 1日あたり〇〇ユーロ〜（良い立地のホテル宿泊、美味しいレストランでの食事、タクシー利用、有料観光スポットやエンタメも満喫）

※具体的な金額は変動するため「〇〇ユーロ」と記載しています。ご自身で最新の情報を確認し、金額を入れてみてください。

長期滞在・移住

長期滞在や移住の場合、最も大きな費用項目の一つが家賃（住居費）です。

• 家賃:
  • アパートの広さや立地（中心部、郊外、駅からの距離など）によって家賃は大きく異なります。単身用の小さな部屋から家族向けのアパートまで、様々な物件があります。
  • 家具付きかそうでないかでも家賃は変わります。
• 月々の生活費シミュレーション（単身の場合の目安）:
  • 家賃：〇〇ユーロ〜
  • 食費：〇〇ユーロ〜（自炊中心か外食頻度による）
  • 光熱費・通信費：〇〇ユーロ〜
  • 交通費：〇〇ユーロ〜（公共交通機関の定期券など）
  • その他雑費（日用品、交際費、娯楽費など）：〇〇ユーロ〜
  • 合計：月々 〇〇ユーロ〜

※こちらも目安であり、具体的な金額は変動します。ご自身の条件に合わせて調べてみてください。夫婦や家族での移住の場合は、さらに費用が必要になります。

初期費用として、敷金・礼金（デポジット）や家具購入費、行政手続き費用などもかかることを忘れずに準備しておきましょう。

リスボン滞在で賢くお金を使うためのヒント

リスボンでより快適に、そして無駄なく過ごすためのちょっとしたお金に関するヒントです。

• 支払い方法: クレジットカードやデビットカードが使えるお店が多いですが、小さなお店や市場などでは現金のみの場合もあります。ある程度の現金は用意しておくと安心です。ユーロへの両替は、現地の両替所よりも、事前に日本の空港や銀行で行うか、現地のATMでキャッシングする方が手数料が安く済むことが多いです（ご利用のカード会社にご確認ください）。
• チップ: ポルトガルには、欧米諸国のような義務的なチップの習慣はあまりありません。しかし、サービスに満足した場合や、少し特別なサービスを受けた場合などに、小銭や合計金額の5～10%程度を置くのが一般的です。
• 無料スポットの活用: リスボンには、無料で楽しめる素晴らしい場所がたくさんあります。美しい公園でピクニックをしたり、歴史地区を散策したり、テージョ川沿いを散歩したり...。お金をかけなくても十分にリスボンの魅力を満喫できます。
• 割引情報をチェック: 学生割引、シニア割引、ファミリー割引など、様々な割引制度がある場合があります。利用できるものがないか、事前にウェブサイトや現地のインフォメーションで確認してみましょう。

物価だけじゃない！リスボンの魅力

ここまでリスボンの物価について見てきましたが、リスボンの魅力は費用だけでは測れません。

歴史を感じさせる美しい街並み、美味しいワインとタパス、フレンドリーな人々、そして温かい気候。リスボンで過ごす時間は、きっとあなたの心にとってかけがえのない財産になるはずです。

物価の傾向を理解した上で、賢くお金を使いながら、リスボンが持つ豊かな文化や体験をぜひ存分に味わってください。

まとめ

ポルトガルの首都リスボンの物価は、日本の大都市圏と比べると全体的にやや安い傾向にあり、特に食料品や公共交通機関は手頃に利用できます。

旅行で訪れる方も、移住を検討している方も、ご自身の滞在スタイルや予算に合わせて、食費、交通費、宿泊費、観光費用などを計画的に準備することが大切です。自炊を増やしたり、公共交通機関の割引パスを利用したり、無料スポットを巡ったりと、賢くお金を使う方法はたくさんあります。

リスボンは、お金では買えない素晴らしい経験と出会いが待っている街です。物価の情報を参考に、ぜひ素敵なリスボン滞在を実現させてくださいね！