そら豆が黒いのは病気?豆苗が黒いのは?気になる原因と見分け方
食卓を彩る旬のそら豆や、手軽に使えるそら豆豆苗。でも、ふと見ると「あれ、黒くなってる…?」と心配になったことはありませんか? 黒い部分があると「これって病気?食べられるの?」と不安になりますよね。
ご安心ください! 黒くなっているからといって、必ずしも病気や食べられない状態というわけではありません。そら豆とそら豆豆苗、それぞれの「黒い」理由について詳しく見ていきましょう。
そら豆が黒いのはなぜ?見分け方と対処法
そら豆の黒い部分は、どこが黒いかによって理由が変わってきます。
1. 豆の「お歯黒(おはぐろ)」
さやから取り出したそら豆の、ちょうどおへその部分にあたる黒い筋(筋)を見たことがあるでしょうか。これは通称「お歯黒」と呼ばれ、病気ではありません。時間が経つにつれて鮮度が落ちたり、空気に触れて酸化したりすることで色が濃くなることがあります。
- 食べられる?: はい、問題なく食べられます。新鮮な証拠でもありますので、安心して調理してください。
2. さやが黒い場合
そら豆のさや自体が黒っぽくなっている場合もあります。これは、植物が土から十分に栄養を吸収できていなかったり、土が乾燥しすぎたりするなど、生育環境のストレスが原因で起こることがあります。
- 食べられる?: さやが黒くても、中の豆が鮮やかな緑色で、異臭やぬめりがない場合は食べられます。ただし、さやにカビが生えていたり、全体的にしなびてしまっている場合は避けた方が良いでしょう。
3. 豆自体が黒い、または変な色をしている場合
もし、さやから出した豆の全体が黒ずんでいたり、一部がべたついていたり、普段と違う変な匂いがする場合は、注意が必要です。
- 食べられる?: このような状態の豆は、傷んでいる可能性が高いので、食べるのは控えてください。
4. そら豆の病気による黒い斑点
そら豆には、黒い斑点として現れる病気もあります。
- 赤色斑点病(赤斑病): 葉や茎に黒や赤褐色の小さな斑点が見られます。病状が進むと病斑が広がり、やがて葉が枯れてしまいます。
- 褐斑病(かっぱんびょう): 葉やさやの表面に、黒や茶色の斑点が出ます。病状が悪化すると、斑点が拡大し、そら豆の品質に影響を与えることがあります。
これらの病気は、収穫前のそら豆に見られることが多いです。家庭菜園などで見つけた場合は、感染の拡大を防ぐために、病気の株を適切に処理することが大切です。
そら豆豆苗が黒いのはなぜ?
最近人気のそら豆豆苗にも、黒い部分が見られることがあります。
1. 再生栽培時のストレス
そら豆豆苗を一度収穫した後、水につけて再生栽培を楽しんでいる方も多いでしょう。この再生中に、根元や茎の一部が黒っぽくなることがあります。これは、植物がストレスを感じてポリフェノールが変化したり、水分をうまく吸収できなくなったりすることで起こる現象です。
- 食べられる?: 基本的に、黒くなっている部分だけを避ければ、他の部分は問題なく食べられます。ただし、全体的にしなびていたり、異臭がする場合は食べるのを控えましょう。
- 再生について: 黒くなっている部分は、植物が弱ってきているサインでもあります。次回の再生が難しくなることもあるため、新しいそら豆豆苗を購入して育てるのがおすすめです。
まとめ:黒くても慌てずにチェック!
そら豆やそら豆豆苗が黒くなっているのを見つけたら、まずはどの部分が黒いのか、そして他に異変がないかを確認することが大切です。多くの場合、心配なく食べられることが多いですが、異臭やぬめり、カビなど明らかな異常がある場合は、安全のために避けるようにしましょう。
新鮮でおいしいそら豆を安心して楽しんでくださいね!