マレーシア移住、1ヶ月いくらで暮らせる?【リアルな生活費と賢く暮らすコツ】


温暖な気候、美味しいグルメ、多文化が共存する暮らしやすさから、海外移住先として常に人気の高いマレーシア。「将来はマレーシアで暮らしてみたいな」と一度は考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

魅力いっぱいのマレーシアですが、実際に移住となると一番気になるのが「一体、1ヶ月いくらで生活できるんだろう?」ということですよね。日本と比べて物価は安いと聞くけれど、具体的にどんなことにお金がかかるのか、自分の生活スタイルだとどれくらいの費用が必要なのか、気になりますよね。

この記事では、マレーシアで暮らす上でかかる1ヶ月の生活費について、項目別の目安や、一人暮らし、夫婦、家族といった世帯構成による違いを詳しくご紹介します!さらに、生活費を賢く抑えるためのコツや、移住前に知っておきたい初期費用についても解説。マレーシア移住のリアルなコストを知って、あなたの移住計画の参考にしてくださいね。

マレーシアってどんなところ?【移住先として人気の理由】

生活費の前に、なぜ多くの日本人がマレーシアを移住先に選ぶのか、その魅力に少し触れておきましょう。

  • 物価が比較的安い: 特に家賃や食費(ローカルフード)、交通費などが日本に比べて安いと感じる方が多いです。
  • 温暖な気候: 年間を通して暖かく、過ごしやすい気候です。常夏ですが、場所によっては比較的涼しい高原地帯もあります。
  • 多文化国家: マレー系、中華系、インド系など多様な民族が暮らしており、様々な文化や価値観に触れることができます。お互いを尊重する tolerant な雰囲気が魅力です。
  • 親日的: 日本のアニメや漫画が人気だったり、日本食レストランも豊富だったりと、日本文化が比較的受け入れられています。
  • 英語が通じやすい: 公用語はマレー語ですが、ビジネスシーンや都市部では英語が広く使われており、コミュニケーションが取りやすい環境です。
  • アクセスの良さ: 東南アジアの中心に位置し、近隣のアジア諸国への旅行にも便利です。

これらの魅力に加え、長期滞在ビザの取得しやすい制度があることなども、移住先として選ばれる理由となっています。

マレーシアの生活費、日本と比べてどう?【物価の比較】

マレーシアの物価は、全体的に見て日本よりも安い傾向にあります。特に生活に密着した以下のものは、安さを実感しやすいでしょう。

日本より「安い」と感じるもの

  • 家賃: 同じような広さや設備の物件でも、日本の都市部と比べると家賃はかなり抑えられることが多いです。特にプールやジム付きのコンドミニアムも、日本に比べて手頃な家賃で見つかりやすいのが魅力です。
  • ローカルフード: 屋台や地元の食堂で食べられるローカルフードは、1食数百円程度と非常に安価です。種類も豊富で美味しく、普段の食事をローカルフード中心にすれば食費を大幅に節約できます。
  • 公共交通機関: 電車(LRT, MRTなど)やバスの運賃は日本より安いです。都市部では交通網がある程度整備されています。
  • 配車アプリ(Grabなど): スマートフォンで簡単に手配できるGrabは、タクシーよりも料金体系が明確で、手軽に利用できます。日本と比べると料金は安めです。
  • ガソリン代: 日本と比べて安いです。
  • 日用品の一部: トイレットペーパーや洗剤など、一部の日用品は日本より安価で購入できます。
  • メイドさんや運転手さんを雇う費用: 日本と比べて比較的安価に利用できます(長期滞在者などに限られます)。

日本より「高い」と感じるもの

  • 日本食や輸入品: 日本から輸入された食材や調味料、日本食レストランでの食事は、輸送料などがかかるため日本より割高になることが多いです。
  • アルコール類: イスラム教国であるため、アルコールには高い税金がかかり、日本と比べてビールやワインなどはかなり高価です。
  • 一部の電化製品やブランド品: 日本と同等か、それ以上の価格になることがあります。
  • 特定の医療サービス: 高度な医療を受けることができる私立病院は、費用が高額になる場合があります。

全体としては日本よりも生活費を抑えやすいマレーシアですが、どんな生活を送るかによって費用は大きく変わってきます。

マレーシアでの1ヶ月のリアルな生活費を公開!【項目別の目安】

マレーシアでの1ヶ月の生活費は、住むエリア(クアラルンプール中心部、郊外、ペナン、地方都市など)や、どんな家に住むか、外食が多いか自炊が多いか、といった個人のライフスタイルや価値観によって大きく異なります。

ここでは、あくまで一般的な目安として、いくつかのケースと主要な費目の相場感をご紹介します。記載している金額は、為替レートや物価変動によって常に変わる可能性があることをご理解ください。

生活費の目安(1リンギット≒約32円換算の場合)

費目単身者の場合(目安)夫婦の場合(目安)家族(子供1人)の場合(目安)備考
住居費(家賃)1,500〜3,000リンギット2,500〜4,500リンギット3,000〜6,000リンギット以上エリア、広さ、設備による。高級コンドミニアムはさらに高額。
食費800〜1,500リンギット1,500〜3,000リンギット2,000〜4,000リンギットローカルフード中心か、日本食や外食が多いかで大きく変動。
水道光熱費100〜300リンギット200〜500リンギット300〜700リンギットエアコンの使用頻度で電気代が大きく変わる。
通信費100〜200リンギット150〜300リンギット200〜400リンギット携帯電話、インターネット料金。プランによる。
交通費100〜300リンギット200〜500リンギット300〜600リンギット公共交通機関、Grab、車の維持費など。
医療費(保険加入を前提)0〜数十(保険加入を前提)0〜数百(保険加入を前提)0〜数百保険適用範囲や通院頻度による。
教育費001,000〜5,000リンギット以上インターナショナルスクールなどの学費。学校によって大きく異なる。
娯楽・交際費300〜800リンギット500〜1,200リンギット800〜2,000リンギット以上個人の趣味や外食、レジャーの頻度による。
合計(目安)3,000〜6,500リンギット5,000〜10,000リンギット6,600〜14,700リンギット以上上記の目安を合計した範囲。あくまで幅があります。
合計(日本円目安)約9.6万円〜20.8万円約16万円〜32万円約21.1万円〜47万円以上1リンギット≒32円で換算。為替で変動します。

【項目別の詳細】

  • 住居費(家賃): クアラルンプール中心部や人気のエリアのコンドミニアムは高めですが、少し郊外に出たり、築年数が古い物件を選んだりすれば家賃を抑えられます。単身ならスタジオタイプや1ベッドルーム、家族なら2〜3ベッドルーム以上が一般的です。家具付きの物件が多いのも特徴です。
  • 食費: 地元のホーカー(屋台街)やフードコートを利用すれば、驚くほど安く美味しい食事ができます。スーパーで食材を買って自炊すればさらに節約可能です。ただし、日本食レストランや高級レストランでの食事は日本と同等かそれ以上になるので、頻度によって食費は大きく変動します。
  • 水道光熱費: 電気代はエアコンの使用頻度で大きく変わります。マレーシアは暑いのでエアコンが欠かせませんが、扇風機を併用したり、設定温度を工夫したりすることで節約できます。水道代は比較的安いです。
  • 通信費: 携帯電話のSIMカードは空港や街中で簡単に購入でき、プリペイド式が主流です。データ通信量など、自分の使い方に合ったプランを選べばお得に利用できます。インターネット(Wi-Fi)もコンドミニアムによっては備え付けられている場合や、自分でプロバイダと契約する場合があります。
  • 交通費: 都市部では電車やバスが便利ですが、本数が少なかったり、路線が限られていたりする場合もあります。Grab(配車アプリ)は手軽で料金も比較的安いので、頻繁に利用する人も多いです。車を持つ場合は、車両購入費、税金、保険、ガソリン代、メンテナンス費などがかかります。
  • 医療費: 政府病院と私立病院があります。政府病院は費用が安いですが、待ち時間が長かったり、英語があまり通じなかったりする場合も。私立病院は設備が整っていて英語が通じやすい傾向がありますが、費用は高額です。移住する際は、万が一に備えて海外旅行保険や現地の医療保険に加入することを強くおすすめします。
  • 教育費: 家族で移住する場合、お子さんの教育費は大きな割合を占めます。日本人学校やインターナショナルスクールがあり、学校によって学費は大きく異なります。

マレーシアの生活費を賢く抑えるコツ

マレーシアでの生活費は、工夫次第でさらに抑えることが可能です!

  • 住むエリアを検討する: クアラルンプール中心部から少し離れた郊外や、ペナン、ジョホールバルなどの他の都市は、クアラルンプール中心部よりも家賃相場が安い傾向があります。
  • ローカルフードを積極的に楽しむ: 屋台やフードコート、地元の食堂を普段使いすることで、食費をかなり節約できます。
  • 自炊の頻度を増やす: スーパーや地元の市場で新鮮な食材を手に入れ、自炊すれば外食よりも費用を抑えられます。
  • 公共交通機関やGrabを賢く利用する: 電車やバスを使いこなしたり、Grabのプロモーションコードを利用したりすることで交通費を節約できます。
  • 現地のスーパーや市場を利用する: 日本食スーパーではなく、現地のスーパーやウェットマーケット(市場)で買い物をすると、食料品や日用品を安く手に入れられます。
  • プロモーションやセールをチェック: 定期的にスーパーやお店でプロモーションやセールが行われているので、こまめにチェックしてお得に買い物をしましょう。

移住前に知っておきたい!生活費以外の初期費用

マレーシアでの新しい生活を始めるにあたっては、毎月の生活費だけでなく、移住前にかかる初期費用も考慮しておく必要があります。

  • ビザ申請費用: 滞在目的によって必要なビザの種類や費用が異なります。
  • 航空券代: 日本からマレーシアまでの渡航費です。
  • 引っ越し費用: 荷物をマレーシアへ送る場合の費用です。荷物の量や輸送方法によって大きく変わります。
  • 住居の初期費用: 家賃の数ヶ月分(敷金・礼金・前家賃など)や、不動産仲介会社を利用した場合の仲介手数料などが必要です。
  • 家具・家電の購入費用: 家具付きの物件が多いですが、自分で購入する場合はその費用がかかります。
  • その他: 現地での生活に必要なものを揃える費用(SIMカード購入、銀行口座開設など)。

これらの初期費用は、移住する人数や荷物の量、選ぶ物件などによって大きく変動しますが、ある程度のまとまった資金が必要になることを念頭に置いて計画を立てましょう。

まとめ

マレーシアでの1ヶ月の生活費は、住む場所やどんな生活を送りたいかによって大きく変わってきます。日本に比べて物価が安いのは魅力的ですが、日本と同じような生活をしようとすると、かえって費用が高くなる項目もあります。

ローカルフードを楽しんだり、公共交通機関を賢く利用したりと、現地の生活スタイルに合わせて工夫することで、日本よりも費用を抑えて豊かに暮らすことも可能です。

マレーシア移住を検討されている方は、この記事を参考に、ご自身の希望する生活スタイルや世帯構成に合わせて、必要な生活費をシミュレーションしてみてくださいね。事前の情報収集と計画が、マレーシアでの快適な移住生活を送るための第一歩となります!

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