英語の「There is / There are」をマスター!倒置が起こる理由と自然な使い方を徹底解説
英語を学んでいると必ず出会う「There is ~ / There are ~」という表現。学校では「~がある、~がいる」という定型句として教わりますが、実はこれ、英語の語順のルールから外れた「倒置(とうち)」の一種だということをご存知でしょうか?
「なぜ There が最初に来るの?」「主語はどこ?」といった疑問を解決することで、英語の表現力はぐっと高まります。今回は、この構文の仕組みから、高単価な英語学習ジャンルでも注目される「ネイティブらしい使い分け」まで、詳しく解説します。
なぜ「There is」は倒置なのか?その仕組みを解き明かす
英語の基本は「主語 + 動詞」の語順です。しかし、「There is a book on the table.」という文章をよく見てみると、動詞(is)の後に、本来主語であるはずの「a book」が来ています。
1. 倒置が起こるメカニズム
本来の語順で書くならば、「A book is there.(一冊の本がそこにあります)」となります。しかし、この「There」を文頭に持ってくることで、聞き手や読み手に対して「これから新しい情報を出しますよ!」という合図を送っているのです。
これを専門的には「実質主語の後置」と呼びますが、簡単に言えば「一番伝えたい大事な主語(新情報)を、あえて後ろに置いて目立たせる」というテクニックです。
2. 文法上の役割
There: 形式上の主語(導入の合図)
is / are: 動詞
a book / books: 真の主語(実質的な主語)
このように、主語と動詞が入れ替わっているため、文法的には「倒置」のカテゴリーに含まれます。
単数と複数の使い分け:主語との一致
「There is」と「There are」のどちらを使うかは、後ろに続く「真の主語」によって決まります。ここで迷いやすいポイントを整理しましょう。
単数名詞・不可算名詞の場合
後ろに来る名詞が一つ(単数)、あるいは数えられないもの(水、情報、お金など)であれば、「There is」を使います。
There is a cat in the garden.(庭に一匹の猫がいます)
There is some water in the glass.(コップにいくらか水が入っています)
複数名詞の場合
後ろに来る名詞が二つ以上であれば、「There are」になります。
There are many people in the park.(公園にたくさんの人がいます)
There are three apples on the plate.(皿の上に3つのリンゴがあります)
💡 ワンポイントアドバイス:口語での「There's」
日常会話では、後ろが複数形であっても「There's(There is の短縮形)」が使われることが非常に多いです。テストなどでは厳格に区別されますが、リアルな英会話では「There's many things...」といった表現も頻繁に耳にします。
実践!状況に応じた「存在表現」のバリエーション
「~がある」と言いたいとき、すべてを「There is / are」で済ませていませんか?実は、状況に応じて助動詞や時制を組み合わせることで、表現の幅は一気に広がります。
1. 過去のことを話す(There was / There were)
「昔、ここに古い教会がありました」と言いたいときは、動詞を過去形にします。
There was an old church here.
There were some problems yesterday.(昨日はいくつか問題がありました)
2. 未来や可能性を伝える(There will be / There might be)
「明日は雨になるでしょう(雨があるでしょう)」や「何か誤解があるかもしれません」といったニュアンスです。
There will be a meeting tomorrow.(明日、会議があります)
There might be a mistake in the report.(報告書に間違いがあるかもしれません)
3. 完了形を使う(There has been / There have been)
「ずっと~という状態がある」「最近~があった」という継続や完了を表します。
There has been an accident.(事故が起きました/今、事故があった状態です)
「There is / are」を使うべき時と、使ってはいけない時
この構文には、実は強力なルールがあります。それは「聞き手が知らない新しい情報を出すときに使う」という点です。
〇 使うのが適切なケース(新情報)
There is a new cafe near the station.
(駅の近くに(知らないと思うけど)新しいカフェがあるよ)
× 使ってはいけないケース(既知の情報)
すでに話題に上がっているものや、「私の母」のように特定されているものには使いません。
× There is my mother in the kitchen.
〇 My mother is in the kitchen.
特定の「その人」や「その物」がどこにいるかを言うときは、通常の「主語 + 動詞 + 場所」の語順が自然です。この使い分けができるようになると、英語の響きが格段にナチュラルになります。
否定文と疑問文の作り方
倒置構文であっても、否定文や疑問文の作り方は通常の「be動詞」のルールと同じです。
否定文:There is not (isn't) / There are not (aren't)
何もないことを強調したいときは「any」を組み合わせるのが一般的です。
There isn't any milk in the fridge.(冷蔵庫に牛乳は一滴もありません)
疑問文:Is there ...? / Are there ...?
「~はありますか?」と尋ねる際、文頭の「There」と「be動詞」をひっくり返します。
Is there a bank nearby?(近くに銀行はありますか?)
Are there any questions?(何か質問はありますか?)
まとめ:存在を伝える「導入の合図」を使いこなそう
「There is / There are」の構文は、単なる暗記対象ではなく、「新情報を相手の意識の中にスッと入れるための舞台装置」です。
倒置によって新情報を後ろに配置し、強調する。
後ろに来る主語の数に合わせて is と are を使い分ける。
特定の既知の情報(my, the, 人名など)には使わない。
この3つのポイントを意識するだけで、あなたの英語はより正確で、伝わりやすいものに変わります。日々の学習や英会話の中で、ぜひ「新しい情報を紹介する合図」としてこの倒置構文を活用してみてください。
英語の語順の面白さを理解すると、読解もスピーキングももっと楽しくなるはずです。小さな疑問を一つずつ解決して、自信を持って英語を使っていきましょう!
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