英語の「It ... for ... to」構文をマスター!形式主語を使いこなして表現の幅を広げよう
「英語の文章を書いていて、主語が長くなりすぎて読みづらい…」「自分の気持ちをもっと自然に伝えたい」と感じたことはありませんか?そんな時に非常に便利なのが、形式主語の「It ... for ... to」構文です。
この構文をマスターすると、英語特有の「結論から先に言う」リズムが身につき、スピーキングもライティングも一段とスムーズになります。今回は、初心者の方でも分かりやすいように、基本の形から具体的な使い方、そして間違えやすいポイントまで詳しく解説します。
1. なぜ「It ... for ... to」を使うの?
英語には**「長い主語を嫌う」**という性質があります。例えば、以下の文章を見てみましょう。
To finish this task in one day is difficult for me.
(この仕事を一日で終わらせるのは、私にとって難しい。)
文法的には正解ですが、主語(To finish this task in one day)が長いため、一番伝えたい結論である「難しい(difficult)」にたどり着くまで時間がかかります。
そこで、仮の主語として「It」を先頭に置き、本当の主語(真主語)を後ろに回すことで、文章をスッキリさせるのが形式主語の役割です。
It is difficult for me to finish this task in one day.
このように、まず「It is difficult(それは難しいよ)」と結論を先に述べることで、聞き手や読み手にとって理解しやすい文章になります。
2. 構文の基本形をチェック!
この構文は、以下のパーツで構成されています。
基本構造
It is [形容詞] + for [人] + to [動詞の原形] ~
It is [形容詞]: 「それは~だ」という判断を先に伝える。
for [人]: 「誰にとって」なのか、動作の意味上の主語を示す。
to [動詞の原形]: 「何をすることが」という具体的な内容(真主語)。
例文
It is easy for him to speak English.
(彼にとって英語を話すことは簡単です。)
It is necessary for us to save water.
(私たちにとって節水することは必要です。)
3. 「for」を忘れない!動作の主を示す重要性
「It is important to study English.」と言った場合、それは「(一般的に誰にとっても)英語を学ぶことは重要だ」という意味になります。
しかし、「あなたにとって重要だ」と限定したい場合には、必ず for you を加える必要があります。
It is important for you to study English.
(あなたにとって英語を学ぶことは重要です。)
この「for + 人」を入れることで、その行動が誰に向けられたものなのか、誰のハードルが高い(あるいは低い)のかを明確にできます。ビジネスシーンやアドバイスを送る場面で、対象をはっきりさせたい時に非常に役立つパーツです。
4. よく使われる形容詞一覧
この構文でよく使われる形容詞には、一定のパターンがあります。これらを覚えておくと、表現のバリエーションがグッと広がります。
| 分類 | よく使われる形容詞 |
| 難易度 | easy(簡単), difficult / hard(難しい), impossible(不可能) |
| 重要性・必要性 | important(重要), necessary(必要), essential(不可欠) |
| 感情・評価 | fun(楽しい), exciting(ワクワクする), dangerous(危険) |
| 価値判断 | natural(当然だ), common(一般的だ), rare(珍しい) |
5. 注意が必要な「of」を使うパターン
「It is ... for ... to」の形とよく似ていますが、前置詞が for ではなく of になるケースがあります。これはテストや資格試験でもよく狙われるポイントです。
It is [人の性質を表す形容詞] + of [人] + to [動詞の原形]
形容詞が「その人の性質や性格」を表す場合、for ではなく of を使います。
It is kind of you to help me.
(私を助けてくれるなんて、あなたは親切ですね。)
It was brave of him to say so.
(そう言うなんて、彼は勇敢だった。)
of を使う代表的な形容詞:
kind(親切な)
nice(良い、親切な)
polite(礼儀正しい)
careless(不注意な)
wise(賢明な)
rude(失礼な)
「It is [形容詞] for me ...」は「私にとって~だ」という状況説明ですが、「It is [形容詞] of you ...」は「そんなことをするなんて、あなたは~な人だ」と、相手の性格を評価しているというニュアンスの違いがあります。
6. 実践!さまざまな文の形に作り替えよう
基本の形がわかったら、否定文や疑問文にも応用してみましょう。
否定文(~するのは難しくない)
「It is」の後に「not」を置きます。
It is not hard for her to cook dinner.
(彼女にとって夕食を作るのは大変ではありません。)
疑問文(~するのは難しいですか?)
「Is」を文頭に出します。
Is it possible for you to join the meeting?
(あなたが会議に参加することは可能ですか?)
過去形(~するのは難しかった)
「is」を「was」に変えます。
It was exciting for the kids to see the ocean.
(子供たちにとって海を見るのはワクワクすることでした。)
7. 形式主語をマスターするための学習アドバイス
① 短い文をたくさん作る
まずは身近なことで文を作ってみましょう。
「It is fun for me to play games.」
「It is hard for me to get up early.」
このように、自分の日常に当てはめることで記憶に定着しやすくなります。
② 結論(It is ...)を口に出す癖をつける
英語を話す際、日本語の語順で「えーっと、朝早く起きることは、私には…」と考えてしまうと詰まってしまいます。まずは「It is hard!(難しい!)」と結論を口に出してから、後で「for me to get up early」と説明を付け加える感覚を養いましょう。
③ 読解時に「It」の正体を探す
長文読解で「It」が出てきたら、それが直前の名詞を指しているのか、それとも後ろの「to以下」を指している形式主語なのかを判断する練習をしましょう。後ろに「to + 動詞」があれば、形式主語の可能性が高いです。
8. まとめ
形式主語「It ... for ... to」は、英語らしい論理的な文章を作るための強力なツールです。
長い主語を後ろに回して、結論を先取りする。
「for + 人」で、誰についての話かを明確にする。
性格を表すときは「of」を使うという例外に注意。
この3点を押さえるだけで、あなたの英語は格段に洗練されます。まずは今日あった出来事をこの構文を使って1つ書き出してみることから始めてみてください。使い続けるうちに、自然と口から出てくるようになるはずです。
英語学習は、こうした便利な「型」を一つずつ自分のものにしていくことの積み重ねです。焦らず楽しく、表現の幅を広げていきましょう。
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