英語の長文が読めない…を克服!読解力アップのための勉強法
「英語の長文を読むのに時間がかかりすぎる…」「何度読んでも意味が頭に入ってこない…」
英語の読解力は、単語や文法を覚えるだけではなかなか向上しません。それは、私たちが日本語を読むときのように、自然に英語を理解する「読み方」の練習が足りないからです。
今回は、英語の長文をスラスラ読めるようになるための、具体的な勉強法を3つのステップに分けて解説します。
ステップ1:英文を「塊」で捉える
私たちは日本語を読むとき、一文字ずつではなく、意味のまとまり(文節)で捉えています。英語も同じです。単語を一つずつ追いかける読み方から卒業しましょう。
【練習法:スラッシュリーディング】
スラッシュリーディングとは、英文を意味のまとまりごとに**スラッシュ(/)**で区切って読む練習法です。
実践方法:
英文を前に、動詞や接続詞、前置詞の前にスラッシュを入れて区切ります。
例)
I went to the library / to study English / for my exam.このように区切ることで、「私は図書館に行った / 英語を勉強するために / 試験のために」と、意味をスムーズに理解できます。
ポイント:
最初は不自然に感じるかもしれませんが、繰り返すうちに、どこで区切ればいいか感覚的にわかるようになります。
難しい文章でなくても、簡単なものから始めてみましょう。
ステップ2:文の構造を「見抜く」練習をする
英文には、必ず「主語(S)」「動詞(V)」といった文の骨格があります。この構造を瞬時に見抜くことで、文章全体を素早く理解できるようになります。
【練習法:SVOCM分析】
SVOCM分析とは、英文を構成する要素(主語、動詞、目的語、補語、修飾語)を一つひとつ特定していく練習法です。
実践方法:
英文を一つ選び、主語にはS、動詞にはV、目的語にはO、補語にはC、修飾語にはMといったように、記号を書き込みます。
例)
[S]The book [V]is [C]interesting [M]for me.この練習を繰り返すことで、「この文の主役はこれだ」「この単語は、前の単語を詳しく説明しているな」といったように、文章の構造を意識して読めるようになります。
ポイント:
難解な文法知識は必要ありません。まずは「誰が、何をする」といった骨格を意識することから始めましょう。
文法書で、第1文型〜第5文型を復習するのも効果的です。
ステップ3:知らない単語を「推測する」力を養う
長文読解の途中で、知らない単語に出くわすと、つい読むのを止めて辞書を引いてしまいがちです。しかし、それでは文章を読むスピードは上がりません。
【練習法:文脈からの推測】
文脈からの推測とは、文章全体の意味や前後の単語から、知らない単語の意味を推測する練習法です。
実践方法:
知らない単語に出会っても、すぐに辞書を引かずに、まずは文章を最後まで読み切ってみましょう。
「ポジティブな意味かな?」「ネガティブな意味かな?」と、単語が持つニュアンスを想像してみます。
前後の文にヒントがないか探してみましょう。同義語や対義語が使われていることもあります。
ポイント:
完璧に意味がわからなくても大丈夫です。長文読解では、すべての単語を理解する必要はありません。
推測した後に辞書で答え合わせをすると、より記憶に残りやすくなります。
まとめ
英語の読解力は、ただ闇雲に読むだけでは身につきません。
英文を「塊」で捉える(スラッシュリーディング)
文の構造を「見抜く」(SVOCM分析)
単語の意味を「推測する」(文脈からの推測)
この3つのステップを意識して練習することで、あなたの読解スピードは飛躍的に向上します。ぜひ今日から、この勉強法を試して、英語の長文を「楽しい」と思えるようになりましょう!