これで安心!神棚のお札の正しい並べ方&神棚がない場合の置き場所を徹底解説

 


ご自宅に神棚をお迎えしている方も、これからお迎えしようと考えている方も、「お札ってどう並べるのが正解なの?」「神棚がない場合はどうしたらいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?

神棚は、私たち日本人が古くから大切にしてきた信仰の対象であり、家内安全や商売繁盛などを願う心の拠り所です。正しい知識でお札を祀ることで、より一層、神様からのご加護を感じられるはずです。

このブログでは、神棚におけるお札の正しい並べ方から、現代の住宅事情で神棚を設置できない場合の工夫まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。

神棚の基本を知ろう!なぜお札を祀るの?

神棚は、日本の家屋に設けられる小さなお宮で、神様をお祀りする場所です。ここにお札を祀ることで、常に神様に見守られているという安心感を得て、日々の感謝を捧げたり、家族の健康や幸福を願ったりします。

お札は、神社で授与されるもので、神様の分身や宿り木と考えられています。神棚に祀ることで、神様が家の中にいらっしゃる、という状態を作り出すのです。

神棚の準備、これだけは押さえておこう!

お札を祀る前に、まずは神棚の準備を整えましょう。

1. 神棚の設置場所

神棚は、家の中で最も清らかで明るい場所、そして家族が毎日手を合わせやすい場所に設置するのが良いとされています。具体的には、以下のような場所が理想的です。

  • 南向きか東向きの壁:太陽が昇る方向を向くことで、神聖な気が満ちるとされています。

  • 目線よりも高い場所:神様を見下ろさないよう、大人の目線よりも高い位置に設置します。

  • 清浄な場所:清潔に保てる場所を選び、常にきれいに掃除をしておくことが大切です。

  • 家族が集まる場所:リビングなど、家族が自然と集まる場所に設置すると、日々の感謝や願いを伝えやすくなります。

避けたい場所としては、人の出入りが激しい場所、浴室やトイレの近く、仏壇と向かい合わせになる場所などが挙げられます。

2. 神棚の種類

神棚には、様々な種類があります。一般的なものとしては、「一社造り」と「三社造り」があります。

  • 一社造り:扉が一つで、中央に一柱の神様(または複数のお札を重ねて)をお祀りします。シンプルでコンパクトなので、マンションなどスペースが限られる場合にもおすすめです。

  • 三社造り:扉が三つあり、中央に最も尊い神様、左右に他の神様をお祀りします。複数の神様を分けて祀りたい場合に適しています。

ご自宅のスペースや祀りたいお札の数に合わせて選びましょう。

【図解で解説】お札の正しい並べ方

それでは、いよいよお札の並べ方について見ていきましょう。基本は、「中央に最も尊い神様」を祀り、そこから「向かって右、左」の順に重要度の高いお札を並べるのが一般的です。

1. 伊勢神宮のお札「神宮大麻」は必ず中央に

多くの場合、神棚の一番大切な位置、つまり中央には、**伊勢神宮から授与される「神宮大麻(じんぐうたいま)」**を祀ります。神宮大麻は、日本の総鎮守である伊勢神宮のご祭神、天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお札であり、最も尊いお札とされています。

【一社造りの場合】

手前から「神宮大麻」→「氏神様」→「崇敬する神様」の順に重ねて祀ります。

     (神棚の奥)
    崇敬する神様
    氏神様
    神宮大麻
     (手前)

【三社造りの場合】

向かって中央に「神宮大麻」を祀ります。

2. 氏神様のお札は向かって右に

氏神様とは、ご自身がお住まいの地域を守ってくださる神様のことです。地域の鎮守様として、地元の人々を見守っています。氏神様のお札は、神棚に向かって右側に祀ります。

3. 崇敬する神様のお札は向かって左に

崇敬する神様とは、個人的に信仰している神社や、縁のある神様のことです。例えば、仕事関係の神様や、学業の神様、特定の願い事がある神様などです。崇敬する神様のお札は、神棚に向かって左側に祀ります。

【まとめ:三社造りの並べ方】

     (神棚)
      左     中央     右
    崇敬する神様  神宮大麻  氏神様

ポイント:お札は立てて祀る!

お札は、神棚の溝に立てて祀るのが基本です。神様がこちらを向くように、正面を向けて祀りましょう。

複数のお札を祀る場合の注意点

  • 重ねて祀る場合:一社造りの神棚など、スペースが限られている場合は、複数のお札を重ねて祀ることができます。その際は、上記で説明した重要度の高いお札(神宮大麻、氏神様、崇敬する神様)の順に、手前から重ねて祀りましょう。

  • 無理にたくさん祀らない:たくさんのお札を祀りすぎると、かえって管理が大変になったり、神棚が乱雑に見えたりすることがあります。本当に大切にしたいお札を厳選して祀るのがおすすめです。

神棚がない場合はどうする?

現代の住宅事情では、マンションやアパートなど、神棚を設置するスペースがないという方も多いでしょう。しかし、神様への感謝の気持ちは、場所がなくても伝えることができます。神棚がない場合の工夫をご紹介します。

1. 簡易神棚や「棚板」を利用する

最近では、コンパクトでおしゃれな簡易神棚や、壁に取り付ける棚板なども販売されています。これらを利用すれば、限られたスペースでも神聖な場所を設けることができます。

  • 簡易神棚:コンパクトなサイズで、場所を取らずに設置できます。デザインも豊富なので、インテリアに合わせて選べます。

  • 棚板:壁に直接取り付けることで、スペースを有効活用できます。DIYで取り付けることも可能です。

2. タンスや本棚の上を活用する

専用の神棚がなくても、家の中の清浄な場所を選び、そこに「仮の神棚」を設けることができます。

  • 目線より高い場所:タンスや本棚の上など、大人の目線より高い位置を選びましょう。

  • 清浄な空間を確保:お札を置く場所に白い布や半紙を敷き、清らかな空間を作ります。

  • L字金具や画鋲で固定:お札が倒れないように、L字金具や画鋲などで軽く固定しても良いでしょう。ただし、壁に穴を開けられない場合は、立てかけるだけでも構いません。

3. 「神札立て」を利用する

お札を立てて祀ることができる「神札立て」も便利です。木製やアクリル製など様々なデザインがあり、省スペースで神聖な空間を作ることができます。

お札の交換時期と古いお札の納め方

お札は、原則として毎年新しいものに交換するのが良いとされています。これは、神様とのご縁を新しくし、より一層のご加護をいただくためです。

  • 交換時期:年末に新しいお札を授かり、年が明ける前に古いお札と交換するのが一般的です。

  • 古いお札の納め方:古いお札は、ゴミとして捨てるのではなく、神社に納めましょう。「古札納め所」が設置されている神社がほとんどです。お焚き上げをしてもらえる場合もあります。感謝の気持ちを込めて、丁寧に納めることが大切です。

まとめ:心穏やかに神様と向き合うために

神棚のお札の並べ方や、神棚がない場合の工夫について解説しました。大切なのは、形にとらわれすぎず、神様への感謝と敬意の気持ちを持つことです。

ご自身のライフスタイルや住環境に合わせて、無理なく神様をお祀りできる方法を見つけてみてください。日々、神棚に手を合わせることで、心が落ち着き、穏やかな気持ちで過ごせるはずです。

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