【お盆のお供え】何を選べばいい?金額相場と「のし」のマナーを徹底解説!

 


お盆は、ご先祖様や故人様の魂が一時的に家に戻ってくるとされる大切な期間です。この時期に、感謝の気持ちを込めてお供え物を用意したり、訪問する際に持参したりする方も多いのではないでしょうか。「何を選べば喜ばれるかな?」「金額はどのくらい?」「のし(掛け紙)の書き方は?」など、いざとなると迷ってしまうこともありますよね。

今回は、お盆のお供え物に関する疑問をスッキリ解決!お供え物の選び方から金額相場、そして「のし」のマナーまで、分かりやすくご紹介します。

お盆のお供え物の基本「五供(ごくう)」とは?

お供え物には、故人様への感謝と、ご先祖様を敬う気持ちが込められています。仏教では、仏様や故人様に捧げる基本的な5つのお供え物があり、これを「五供(ごくう)」と呼びます。

  1. 香(こう):お線香

    • 香りは、仏様や故人様が召し上がるとされています。また、空間を清め、心を落ち着かせる効果もあります。

  2. 花(はな):生花

    • 美しい花は、故人様や仏様への敬意と、心を和ませる役割があります。

  3. 灯燭(とうしょく):ロウソク

    • ロウソクの灯りは、煩悩の闇を払い、道を照らす光とされています。

  4. 飲食(おんじき):食べ物・飲み物

    • 故人様が好きだったものや、季節の食べ物などをお供えします。

  5. 浄水(じょうすい):お水

    • 清らかなお水は、生命の源であり、心を清める意味合いがあります。

これら五供の考え方を踏まえることで、お供え物を選ぶ際のヒントになります。

何を贈る?お盆のお供え物おすすめリスト

お盆のお供え物は、故人様が好きだったものや、ご遺族が負担なく受け取れるものが喜ばれます。日持ちがすることや、分けやすいことも大切なポイントです。

定番のお供え物

  • お線香・ロウソク:

    • 五供の一つであり、故人様を供養する上で欠かせないものです。最近は香りの良いものや、絵柄の入ったロウソクなど、種類も豊富です。消費期限がなく、どのご家庭でも使えるため、安心して贈れます。

  • お菓子:

    • 個包装されていて日持ちのする焼き菓子ゼリーようかんなどが特に人気です。ご遺族が故人様を偲んで分け合えるものが喜ばれます。

  • 果物:

    • 季節の旬の果物は、見た目も華やかで喜ばれます。ただし、痛みやすいものもあるので、日持ちのするものを選び、贈る直前に準備しましょう。籠盛りにすると見栄えも良いです。

  • 生花・供花:

    • 故人様を偲ぶ気持ちを込めて贈るお花です。白を基調とした、落ち着いた色合いのものが一般的です。ご自宅に飾れるアレンジメントや、仏壇に供えられる花束が良いでしょう。ご遺族が花瓶に生けやすいものが親切です。

現金(御供物料・御仏前)

品物ではなく、現金を「御供物料(おくもつりょう)」または「御仏前(ごぶつぜん)」として包むのも一般的です。これは、ご遺族がお盆の準備にかかる費用の一部として役立てていただく、という意味合いがあります。

  • 表書き: 「御供物料」または「御仏前」

    • 故人様が亡くなられて**四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆(新盆・初盆)**の場合は「御仏前」を使います。

  • 水引: 白黒または双銀の結び切り(地域によっては黄白の場合も)

  • お札: 新札は避け、古いお札や一度折ったお札を用意します。

  • 包み方: 不祝儀袋に入れ、氏名をフルネームで記載します。

気になる!お盆のお供え物の金額相場

お供え物の金額は、故人様やご遺族との関係性によって異なります。

  • 親族の場合: 5,000円~10,000円程度が一般的です。特に近い親族(兄弟姉妹など)の場合は、10,000円~30,000円程度と高くなることもあります。

  • 友人・知人・会社関係の場合: 3,000円~5,000円程度が目安です。

これはあくまで一般的な目安であり、地域の習慣やご自身の年齢、経済状況によって調整してください。無理のない範囲で、心を込めてお渡しすることが大切です。

迷わない!「のし(掛け紙)」の書き方マナー

お供え物には、水引が付いた「のし(掛け紙)」をかけるのがマナーです。

1. 水引の種類

  • 結び切り: 一度結ぶと解けないことから、「二度と繰り返さないように」という意味が込められています。お盆のお供え物には、この「結び切り」を選びます。

  • 水引の色: 一般的には白黒または双銀の水引を選びます。地域によっては黄白の水引を使用する場合もあります。

2. 表書き

水引の上部(のし上)に書く言葉です。

  • 「御供(おそなえ)」: 最も一般的な表書きで、どの宗派でも使えます。

  • 「御供物(おそなえもの)」: 「御供」と同様に使えます。

  • 「御仏前(ごぶつぜん)」: 故人様が亡くなられて**四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆(新盆・初盆)**の場合に使います。

  • 「御霊前(ごれいぜん)」: 四十九日より前に迎えるお盆の場合は「御霊前」を使います。ただし、浄土真宗では霊の概念がないため「御仏前」を使います。

3. 氏名

水引の下部(のし下)に書きます。

  • 個人で贈る場合: フルネームで記載します。

  • 連名で贈る場合: 目上の人から順に右から書きます。3名までの連名が一般的です。

  • 会社として贈る場合: 中央に代表者名を、その右に会社名を書きます。

4. 内のしと外のし

  • 内のし: 品物に直接のしをかけ、その上から包装紙で包む方法です。控えめな印象を与え、品物を郵送する場合にのしが破れたり汚れたりするのを防ぎます。

  • 外のし: 品物を包装紙で包んだ上からのしをかける方法です。贈答品であることを明確に示し、持参する場合によく用いられます。

どちらでも間違いではありませんが、持参する場合は外のし、郵送する場合は内のしが一般的です。

渡し方にも心遣いを!

お供え物を持参する際は、以下の点に気をつけましょう。

  • 事前に連絡: ご遺族はお盆の準備で忙しいことが多いです。訪問する前に必ず連絡を取り、ご都合の良い日時を伺いましょう。

  • 直接手渡し: 渡す際は、紙袋から出して「心ばかりですが、お供えください」などと一言添えて、両手で丁寧にお渡しします。

  • 長居は避ける: ご遺族に負担をかけないよう、手短に挨拶を済ませ、長居は避けましょう。

まとめ:心温まるお供えで、故人様を偲ぶお盆に

お盆のお供え物は、故人様への感謝と、ご遺族への配慮の気持ちを表すものです。五供の考え方や、品物の選び方、金額相場、そして「のし」のマナーを理解することで、自信を持って準備ができるはずです。

何よりも大切なのは、故人様を偲び、ご遺族の心を気遣う気持ちです。あなたの温かい心遣いが、お盆という特別な日をより意義深いものにするでしょう。

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