ドイツ移住、現地まで行ったけど「保留」にした。これが決定的な理由です


キラキラ輝く海外生活への憧れ。その中でも、経済大国で文化も豊かなドイツは、移住先として候補に挙がる方も多いのではないでしょうか? 私自身も、以前からドイツでの暮らしに漠然とした憧れを抱いていました。

安定した社会保障、環境問題への意識の高さ、そして何よりもビールとソーセージ!(笑)インターネットや書籍で情報を集めるたび、「いいなぁ、ドイツ移住…」という気持ちは募るばかりでした。

「これはもう、実際に行ってみるしかない!」そう思い立ち、数週間ですがドイツに滞在し、現地の生活を肌で感じてみることにしたんです。スーパーで買い物をしたり、カフェでお茶をしたり、公園を散歩したり…観光だけでは分からない、リアルなドイツを体験しようと心がけました。

結果として、ドイツは本当に素敵な国だと改めて感じました。期待通りだったこともたくさんありましたし、想像以上に魅力的だった点もいくつもありました。

でも同時に、実際に滞在してみないと分からない「何か」も感じたんです。そして、その「何か」が、最終的に私がドイツ移住を「保留」という決断を下す、決定的な理由となりました。

今日は、私のリアルな体験談として、ドイツ移住を現地まで行って保留にした理由を正直にお話ししたいと思います。これからドイツ移住を考えている方の、何か参考になれば嬉しいです。

なぜドイツ移住を考えたのか? 当初のドイツへのイメージ

私がドイツ移住に惹かれたのは、いくつかの理由がありました。

まず、安定した経済。将来にわたって安心して暮らせる基盤があることは、大きな魅力でした。次に、ワークライフバランスが重視されているイメージ。仕事とプライベートの時間をしっかり分けられる生活は、とても魅力的でした。

そして、進んだ環境保護への取り組みや、多様な文化を受け入れる寛容さにも惹かれていました。知的な雰囲気がありつつも、人々がリラックスして生活しているような…そんなイメージを持っていたんです。

もちろん、美しい街並みや歴史的な建造物、美味しい食べ物や飲み物といった、旅行先としての魅力も十分に感じていました。

実際にドイツへ! 現地で感じたこと、イメージとのギャップ

期待に胸を膨らませてドイツの地に降り立ち、数週間の滞在が始まりました。実際に生活してみる中で、たくさんのことを感じました。

良かった点(期待通り、または予想以上!)

  • 公共交通機関の利便性: 都市内だけでなく、都市間を結ぶ鉄道網が非常に発達していて、移動がスムーズだと感じました。
  • 公園や緑が多い: 街の中に緑が多く、気軽に自然に触れられる環境は素晴らしいと思いました。
  • パンや乳製品の美味しさ: これはもう期待以上! スーパーで手軽に買えるパンの種類も豊富で、毎日楽しめました。
  • 人々のサステナビリティへの意識: ゴミの分別が徹底されていたり、エコバッグを使っている人が多かったりと、環境に対する意識の高さを感じました。

戸惑った点(イメージとのギャップも…)

  • お店が閉まるのが早い: 特に日曜日は、スーパーを含め多くのお店がお休みになることに戸惑いました。計画的に買い物をしないと困ることも。
  • サービスのシンプルさ: 日本のように過剰なサービスはありません。良く言えば効率的、悪く言えば少し不愛想に感じる場面も。
  • 英語が通じない場面も: 若い世代や観光地のスタッフは英語が話せる人が多いですが、場所によってはドイツ語しか通じず、コミュニケーションに苦労することも。やはりドイツ語の重要性を痛感しました。
  • 書類手続きの大変さ(想像): これは実際に経験したわけではないですが、現地で暮らす友人から話を聞く中で、役所の手続きなどが複雑で時間もかかると聞き、少し大変そうだなと感じました。

これが決定的な理由だった! ドイツ移住を「保留」にした本当の理由

良かった点もたくさんあったドイツ。それでも私が移住を「保留」という決断を下したのには、ある「決定的な理由」がありました。

それは、「人との温かい繋がり」を築くことへのハードルを強く感じたことです。

もちろん、現地で出会ったドイツ人や外国の方の中には、とても親切で温かい人もいました。しかし、全体的な印象として、人と人との心の距離が日本とは違うと感じたのです。

スーパーのレジで店員さんと雑談したり、近所の人と立ち話したり、といった日常の中でのちょっとした触れ合いが、日本に比べて少ないように感じました。もちろん、これは私の短い滞在期間での限られた経験にすぎませんが、その「肌感覚」として、心を開いて深い関係を築くには、ある程度の時間や努力が必要だと感じました。

これは、ドイツの人々が冷たいという意味ではありません。彼らは合理的でプライベートを大切にする文化があり、それはそれで素晴らしい点です。ただ、私自身が、日々の生活の中で人との温かい交流や、気軽に頼り合えるような関係性を重視するタイプであることを、現地で強く再認識したのです。

移住は、単に生活の場所を変えるだけでなく、人間関係やコミュニティの中に自分を置くことでもあります。もし移住した場合、私はこの「人との繋がりの作り方」という部分で、大きな壁にぶつかり、孤独を感じてしまうのではないか? そんな不安が、今回の決定的な理由となりました。

これは、事前の情報収集だけでは分からなかった、実際にその場で生活してみないと得られない感覚だったと思います。

私の「決定的な理由」以外にも…? 海外移住で多くの人が直面する壁

私の場合は「人との繋がり」が決定的な理由でしたが、海外移住を検討する多くの方が、様々な壁に直面し、移住を保留したり断念したりすることがあります。

  • 言語習得の難しさ: ドイツ語に限らず、現地の言葉の習得は想像以上に大変な道のりです。生活や仕事に直結するため、これが大きな壁となることがあります。
  • 異文化理解と適応: 生活習慣、価値観、ユーモアのセンスなど、日本との違いに戸惑うことはたくさんあります。それを理解し、自分自身が適応していく必要があります。
  • 現地での人間関係構築: 私が感じたように、ゼロから新しい人間関係を築くのはエネルギーがいります。孤独感を感じる人も少なくありません。
  • 仕事探しとキャリア: 現地での仕事探しは、ビザの問題も含めて簡単なことではありません。自分のスキルや経験が活かせる仕事を見つけられるかどうかも重要な課題です。
  • 孤独感やホームシック: 家族や友人から離れて暮らすことによる孤独感や、日本の生活が恋しくなるホームシックに悩まされることもあります。

これから海外移住を目指すあなたへ:私の経験から伝えたいこと

私の経験はあくまで一例ですが、これからドイツや他の国への海外移住を目指す方に、私の経験から伝えたいことがいくつかあります。

  • 机上の空論だけでなく、必ず現地を訪れること! これが一番大切です。情報収集だけでは分からない、その国の「空気」や「肌感覚」を、短期間でも良いので実際に体験してみてください。
  • 事前のリサーチでは分からない「肌感覚」を大切にすること: 頭で理解することと、実際に肌で感じることには大きな違いがあります。現地で感じた自分の「感覚」を無視しないでください。
  • 自分の「譲れない条件」や「大切にしたい価値観」を明確にすること: 何のために移住したいのか、新しい環境で何を大切にしたいのかを、自分自身に問い直してみてください。私の場合は「人との温かい繋がり」でした。
  • 移住はゴールではなく、あくまで人生の選択肢の一つであるということ: 移住すること自体が目的になってしまうと、理想と現実のギャップに苦しむかもしれません。移住は、自分がより幸せに、より豊かに生きるための「手段」だと考えると良いでしょう。

まとめ

ドイツへの移住を現地まで行って保留にした私の経験をお話ししました。正直、保留という決断を下したときは、少し残念な気持ちもありました。でも、今思えば、あの時立ち止まってじっくり考えられたからこそ、後悔のない選択ができたのだと思います。

移住は人生の大きな決断です。憧れだけで突き進むのではなく、現実と向き合い、自分の心としっかり対話することが大切だと学びました。

私の「保留」という経験が、これから海外移住を検討する皆さんの、何か少しでも参考になれば嬉しいです。皆さんが、自分にとって最高の場所を見つけ、後悔のない選択をできるよう、心から応援しています!

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